KTM X-Bow助手席体験

本日のオヤヂは、午前4時起床で、宮城県仙台市の仙台ハイランドレースウェイまで出向いた。オーストリアのオートバイ製造メーカーであるKTMが、初めて生産した乗用車であるX-Bow (クロスボウ) の、サーキット走行の助手席乗車体験をする為である。

KTM X-Bowは、神奈川県厚木市の(株)ズーム/ZOOMという会社が、日本国内正規輸入代理店として取り扱っている。オヤヂがお世話になっている(有) Brightning の嶋崎社長は、ZOOMの社長と仲良しらしいのだが、やはり嶋崎さんと縁のある大沼プランニング主催の走行会の中で、ZOOMがX-Bow車両を提供し、嶋崎さんがデモンストレイション走行をするという話が持ち上がり、更には走行会参加者(やX-Bow購入検討者?)が嶋崎さんの運転するX-Bowの助手席同乗走行を体験する、という企画にまで発展したらしい。一昨日、Lamborghini Gallardo LP560-4にデータロガー装着関連作業をお願いしにBrightningにお邪魔した際に、嶋崎さんからX-Bow同乗走行体験企画を偶然教えて戴いたので、オヤヂは興味を抑え切れなくなって、早朝から仙台に向かった次第だ。



オヤヂがサーキットに着くと、他のどのクルマにも似ていない、独特の風貌と結構な貫禄を持ち合わせた白のX-Bowが、ピットでオヤヂを待ち構えていた。カーボン素材が多用されたシャシー (shasis) とボディ (body) は、想像していたよりもずっと堅牢且つ緻密に構築され、美しく仕上げられていた。聞けばイタリアのレーシングカー製造メーカーであるDallara製だというから納得だ。車重が700 kg台なのは素敵だし、この簡素な造りでちゃんと衝突安全性が確保されているのが素晴らしい!

運転席はとてもシンプルではあるが、恰もフォーミュラ・カーのような造形で、シートが固定式であるが故に、床から生えたオルガン・ペダル式のアクセル/ブレーキ/クラッチの「ペダル・セット」が、前後にスライドして、運転手の体格に合わせた位置に調節できる点が、レイシング・カーのような雰囲気を演出するのに一役買っている。ステアリング・ホイールが、ティルト&テレスコーピック機能付きなのは言うまでもない。運転席と助手席の間に位置するメーターパネルは、モノクロの液晶表示画面であるが、流石はオートバイ・メーカーの製品なだけあって、炎天下のオープンカーであっても、充分な視認性が確保されていた。

座席後部のカウルの隙間から見えるリア・ミドシップ・エンジンには、しっかりとAudiのロゴが刻まれている。妻のAudi TT 2.0 TFSI quattroに搭載されているのと同じ、2リッター4気筒インタークーラー・ターボ・エンジンだが、Bosch社製のECUを初めとするチューニングによって240ps/5,500rpm、最大トルク 310Nm/2,200 – 5,400rpmを発生する(オリジナルは、147kW(200ps)/5,100-6,000rpm、最大トルク 280Nm(28.5kgm)/1,700-5,000rpm)。ごく低回転から大排気量自然吸気エンジン並の強大なトルクを発生する為、超軽量な車体との相乗効果で、非常に乗り易く、扱い易いクルマらしい。

折りしも、すぐ近くにはLotus 2-Elevenが駐められていたが、X-Bowの前ではその余りにチャチ華奢な姿はすっかり翳んでしまう。

そしていよいよ、嶋崎さんの運転するKTM X-Bowの助手席に座り、レース・トラック体験走行。嶋崎さんの無理の無いライン取りと、トルクフルなエンジンと超軽量車体の組み合わせがもたらす扱い易さとで、助手席でも充分に”愉しい”サーキット体験だった。しかも、2人乗車でもコンスタントに2分06秒台で連続周回を重ねてしまうクルマ(とドライバー)は、本当に素晴らしかった。本日の体験で、KTM X-Bowは、もしオヤヂがお金持ちだったら、即刻購入したいクルマの#1となった。

KTM X-Bow助手席体験」への1件のフィードバック

  1. よしくんとオヤジは 非常に楽しい一日でしたね。
    百聞は一見に如かず体験だよね。
    一日でも若い時に沢山の事を経験し学んで下さいね。
    失敗は無い経験しただけ。
    でも街乗りは注目の的で恥かしいからヘルメットか
    帽子とサングラスをお勧め
    KTM所有者より

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