Mercedes-AMG E63 S 4MATIC+は完璧に近い乗用車です…

これまで、「デカくて重い!」とか「安定しすぎ!」とか「詰まらない!」云々と、現在乗り始めて2ヶ月のMercedes-AMG E63 S 4MATIC+に関して、悪い印象ばかり綴ってきた。他方、一緒に注文したMazda Roadsterも納車されて1週間が経ち、慣らし運転も昨日終わって、取り敢えず掴みはオーケー的な良い印象を持った。そして同時に、AMG E63 Sの「良い点」も改めてハッキリ確認できた。最近めっきり忘れっぽくなってしまったので、備忘録的な意味で、ここで改めてそれを書いておきたい。

ところで、AMG E63 Sの良さを意識したのは、Mazda Roadsterとの対比ができたから、ではない。AMG E63 Sが納車された日に出掛けた慣らし運転の時から、その良さには勿論すぐに気付いたし、今月半ばにはしっかり思い知らされた。その「良さ」とは、1にも2にも、快適であること、だ。さすがは、世界で最初に自動車を製造した会社の乗用車なだけあって、長年の「経験(≒あらゆる意味での、蓄積されたデータ)」に基づいた欠点排除が徹底しているのだろう。これほど運転が楽な車、これほど快適に出発地から目的地まで過ごせる車を、オヂサンは他に知らない。それは、室内装飾が豪華だとか、使ってある部品の材料費が高いとかいったことが理由でもたらされる快適さではないことは、言うまでもない。

例えば女神湖。凍結湖氷上走行をするため、長野県蓼科高原にあるこの湖に冬季に通うようになって10年以上経つが、先日、AMG E63 Sで初めて行ってみたところ、自宅と女神湖との往復が、今迄で最も楽だった。シュワーンと行って、シュワーンと帰ってきた、ただそれだけのことだが、女神湖周辺の山道には多少雪も積もっていたし、それなりに曲がりくねった山道は、道幅だってさほど広くは無い。そこを、車体の大きさも重さも全く意識させることなく、しかも何の不安も感じさせずに、矢のようなスピードで駆け登り、駆け下りることができ、運転手にも乗員にも微塵の疲れも感じさせないクルマは、この世にそう多くは存在しない筈だ。当然、満載されたハイテクが車体を常に安定させ、運転手の(至らない)運転技術を補助してくれるお陰なのだが、そのてんこ盛りのハイテクを意識させず、自然な走りに感じさせてくれるところがまた凄いし、高速道路での半自動運転の完成度も特筆に値する。メーカー側が、サーキットでの極限のスポーツ走行性能ばかり強調して宣伝し過ぎているのが寧ろ残念だし、マスメディアもまた、Mercedes-Benzのプロパガンダに踊らされ過ぎている気がするが、AMG E63 Sの、ガソリンエンジン搭載乗用(常用)車としての完成度は、「史上最強のMercedes-Benz Eクラス」の謳い文句に恥ないモノだと、オヂサンは痛感させられている。

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