カテゴリー別アーカイブ: book

Gerritsen’s “Body Double”

オヤヂが大好きなTess Gerritsenの作品なのに、Craig Wasson & Melanie Griffith主演でBrian De Palma監督作品のB級サスペンス映画と同名なので、なんだかちょっとくだらないんじゃないかという根拠の無い先入観で敬遠してしまっていた「Body Double」を、とうとう読んだ。そして、今迄読まなかったことを酷く後悔してしまった。Gerritsenのスリラーは、女性刑事Jane Rizzoliと女性検死医Maura Islesの2人が主人公のシリーズが中心だが、このBody Doubleは、そのシリーズの”連続性”を維持する上で非常に重要な物語りであるし、紛いも無い傑作だからである。んーっ、面白かった! 😎

たまには駄作もあるんだね

オヤヂは、小説を読むといえば相変わらずTess Gerritsenの作品ばかり選んでいる。最近では、The Bone Garden, Vanish, Bloodstreamなどを立て続けに読んだが、夫々毛色が違っていて、どれも面白くて素晴らしい作品だった。但し、The Mephisto Clubだけは、戴けなかったナ:途中までは、Gerritsenらしい陰惨な雰囲気が色濃く出ていたので、非常に期待しながら読み進めていったのに、最後の終わり方はどうよ!!?? という感じで、かなりガッカリしてしまった。天才作家の作品にも、たまには駄作があるんだね。

怒涛のGerritsenシリーズ

近頃オヤヂは、Tess Gerritsenの小説ばかり読んでいる。先日は、Gerritsenが実は元来恋愛(ロマンス)小説家だったことを偶然知ったので、彼女が推理(サスペンス)小説家として名を馳せる以前の作品(即ちロマンス小説)の1つを、意図的に選んで読んでみた。そしてそれと平行して、サスペンス小説も読んだ。前者は”Keeper of the Bride”、後者は”The Keepsake”である。

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Tess Gerritsen’s “Girl Missing”

1994年に”Peggy Sue Got Murdered”のタイトルで出版されたというこの小説は、著者自身の紹介文に拠れば、ロマンス小説とスリラー(サスペンス)小説の中間に位置するらしい。Tess Gerritsenが元々はロマンス作家としてデビューしていたということを、オヤヂは今回初めて知ったのだが、やがて彼女がサスペンス作家へと変貌を遂げる過程での「架け橋」的な存在となったのが、本作品だということだ。確かに、オヤヂがこれ迄読んだことのあるGerritsenの作品群(=本作よりも後の発表)とはかなり作風(文体)が違っていて、いかにも女流作家が女性の視点で人物像を描いているのが明らか、という印象を受けたが、ストーリー展開はやっぱりGerritsenらしく、巧い!

Tess Gerritsen’s “Gravity”

オヤヂの大好きな作家の一人であるTess Gerritsenの小説”Gravity”を読んだ。期待に違わず、やはり面白かった。小説の冒頭の舞台は深海、けれどもその後の舞台の殆どは宇宙、という一見関連の無さそうな世界が、実は意外な繋がりを持っている、というのも面白かったが、いつもながらのGerritsenのサド振りが見事に発揮されて、主人公をとことん辛い目に遭わせ、「エ~ッ、そこまでやるのかぁ、で?どうなるの? ほほぅ、なるほどぉ、そう来たか!」という、先が読めそうで読みきれないストーリー展開が見事だった。 😎

Michael Crichton’s “State of Fear”

2004年暮に発表されたというこの小説”State of Fear”を、オヤヂはつい先日偶然手に取り、本日読み終えた (最近、以前よりも英語を読むのが遅くなってしまったので、数日を要したが)。そして、Michael Crichtonの相変わらずの取材力と、取材で得た「事実」に基づいた「物語」の構成力に、驚かされた。面白かったゾ!…オヤヂは、誰もが「地球温暖化」を憂い、「二酸化炭素排泄削減」に躍起になり、「エコ(言うまでもなくecologyであってeconomyではない)」を叫ぶ最近の風潮に、かなりの疑問を感じていたが、この小説を読んだことで、4.2L V8や5.2L V10のガソリンエンジンを8千回転超までガンガン回すこと、そしてエコな車たちの何倍も二酸化炭素を排泄することに、全く罪悪感を感じずに済みそうだ。 😎

オヤヂのシャンペンを見る目が変化

今朝の朝日新聞の書評に、「シャンパン 泡の科学 (UNCORKED The Science of Champagne)/ジェラール・リジェ=ベレール 著/立花峰夫 訳/白水社 刊」が紹介されていたので、基本的には未だ安静臥床が望ましいオヤヂは、Amazon.co.jpに早速注文してみた。すると、注文後約6時間が経過したところで、自宅に寝ているだけで一歩も外に出ていなかったオヤヂの元に、当該本が届いてしまった。そこで早速読んでみた訳だが、読後の感想を一言で言うと、「読んでよかった。」である。

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Maserati Quattroporteレポート顛末

本日発売の集英社刊の男性情報誌に、Maserati Quattroporte Automatic読者レポータ企画のレポート第一弾が掲載された。読者レポータ1人当たりが最長10日間、Maserati Quattroporte Automaticに自由に乗り、レポータは10人いるので、合計100日間に渡ってこの超高級大型サルーンがモニターされるという、自動車専門誌ではない雑誌の企画としては、異例の部類に入るものなのではないかとオヤヂは思うのだが、今回掲載のレポートは最初の2人分で、レポータの1人はこのオヤヂという訳だ。

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