ND RoadsterのHeel and Toe対策

ブレーキペダルに対してアクセルペダルの取り付け位置が「奥まっている」為に、ヒール&トウ (Heel & Toe)が遣り難いMazda Roadster (ND5RC)の欠点を解消するべく、アクセルペダルに改造を施した(写真は施工完了時のモノ)。ヒール&トウとは、マニュアル・トランスミッション(MT)車に於いて、減速時にシフト・ダウンする際、右足のつま先でブレーキを踏み続けながら、左足でクラッチペダルを踏むと同時に、右足の踵でアクセルペダル「も」踏んでエンジン回転数を上げ、今より1段低いギアでの走行速度に見合ったエンジン回転数になるよう調節してから、ギアを1段落としてクラッチペダルを離す、という運転技術の俗称である。そして勿論、これら一連の操作を一瞬で行う(笑)。実際には、ブレーキペダルを右足親指で踏みながら、アクセルペダルは右足小指側の(踵に近い)縁で踏む感じになる為、ブレーキペダルとアクセルペダルとの距離が極端に離れていたり、各々のペダルの床からの高さが極端に違っていると、1枚の足の裏(←可笑しな表現だが)で両ペダルを「同時に丁度良い強さで」踏むのは不可能になる。従って、ブレーキペダルとアクセルペダルの高さを揃えてやる必要があるのだ。

まず、アクセルペダルの固定用ボルトのカバーを外し、続いて固定ボルトを外してペダルが自由になったら、ペダル踏み込み度合いセンサのケーブルハーネスを外す。この時、カプラがなかなか外れなくて、ちょっと焦った。
次に、嵩上げ板固定ボルト用の穴をペダルに穴開け、タップでネジ切り加工をし、嵩上げ板をボルトで装着後、ペダルにケーブルハーネスを繋ぎ直して、元通り車両に固定し直したら作業終了。
厚さ5mmの嵩上げ板が3枚あったが、10mm上げれば充分だろうと判断し、2枚の使用に留めた。
作業終了後、暫く前に既に同様の作業を終えているU社長に訊くと、「俺は25mmです!」との答えが返ってきたので驚いたが、10mmでもヒール&トウは格段に遣り易くなっと実感できるので、取り敢えずこれでオーケー。

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