怒涛のGerritsenシリーズ

近頃オヤヂは、Tess Gerritsenの小説ばかり読んでいる。先日は、Gerritsenが実は元来恋愛(ロマンス)小説家だったことを偶然知ったので、彼女が推理(サスペンス)小説家として名を馳せる以前の作品(即ちロマンス小説)の1つを、意図的に選んで読んでみた。そしてそれと平行して、サスペンス小説も読んだ。前者は”Keeper of the Bride”、後者は”The Keepsake”である。

Keeper of the Brideも、サスペンス小説として読めなくもない展開の物語性に満ちてはいるが、現在のGerritsenの小説にはあり得ない女々しさというのか、女と男の間に流れる感情の機微が、愛だの恋だのという言葉まで含めて、随所に散りばめられているのが、興味深かった。

一方、The Keepsakeは、流石にGerritsenの本領が発揮されていて、文章全体が暗さやおどろおどろしさに満ちた感じがするし、Gerritsenの考古学や人類学に対する造詣の深さも知ることができて、面白かった。そしてやっぱり、恋愛小説作家よりも推理小説作家としてのGerritsenの方が、オヤヂは好きだナ。他にも数冊、彼女のサスペンス作品を纏め買いしてあるので、オヤヂの暗い読書週間はまだまだ続くのだ。

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