オヤヂのシャンペンを見る目が変化

今朝の朝日新聞の書評に、「シャンパン 泡の科学 (UNCORKED The Science of Champagne)/ジェラール・リジェ=ベレール 著/立花峰夫 訳/白水社 刊」が紹介されていたので、基本的には未だ安静臥床が望ましいオヤヂは、Amazon.co.jpに早速注文してみた。すると、注文後約6時間が経過したところで、自宅に寝ているだけで一歩も外に出ていなかったオヤヂの元に、当該本が届いてしまった。そこで早速読んでみた訳だが、読後の感想を一言で言うと、「読んでよかった。」である。

シャンペンの泡に関する物理化学的研究の膨大な成果の極一部を、平易な言葉と豊富な写真や絵図で一般向けに解り易く説いてくれた著者(と訳者)に、感謝したい。シャンペンを飲むたびに、本書からの受け売りの知識をひけらかし、薀蓄を傾けることはするまいと思っているが、シャンペンの泡を眺めながら、その背景にある物理の法則や化学反応をほんの少し思い出して独りで悦に入るのは悪くない気がするし、今迄気付かなかった泡の美しい姿や振る舞いにも、今後は目を向けることができるようになった筈であることが、嬉しくもある。そして恐らく、シャンペンの見掛けだけでなく、味や香りもより深く愉しむことができるようになった気がする。ワイン好きには実にお勧めの本である。

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