Audi R8のV10版は、自然吸気でR8-RSと命名?

先日もまた、Lotusディーラーの某氏が我家まで来てくれたので、3時間以上も話し込んでしまった。彼はイイ人だし、「Lotus Exige Sのオヤヂが拘るサーキット仕様車」は、充分に満足可能なクルマだとも思っているので、3時間も話しているとついつい、「では、残りの額のお支払いは納車の時に」ということで合意に達してしまいそうだった。危ない、危ない。けれども妻は、1千万円もするのに2百万円にしか見えない、Audi RS4と同じ価値がある筈がない、Porscheラインナップ中の下位グレードなら幾つも選択肢に入るし、フル装備のNissan GT-RだってBMW M3だって買えるじゃん、等々、要するにExige Sは厭だという理由の枚挙に暇が無い。

そんないつにも増して闊達な妻の弁舌を始終聞かされると、オヤヂとしてもLotusの割高感は否定できないだけに、畢竟諦めざるを得ない気になってくる。しかも、まあ自分のお金で買いたいものを買うのには反対しないけどね、と言いながらも、とどめの台詞が、AudiやPorscheなら一緒に出掛けてもいいけど、Lotusでは一緒にはどこへも行けないよ、という類とあっては、離婚を覚悟で買うだけの価値が充分ある、と言ったら最後だよという、自らの良心の囁きに耳を傾けない訳にもいかなくなる。

しかし例えば、M3やGT-R等のオールマイティなスペシャリティ・カーは、RS4と完全に重複するので、酷く気になる存在ではあっても買う気は更々無い。Exige Sも、サーキット走行に特化したクルマ(だけれども公道走行も可能)で、超軽量という特別なクルマだからこそ、欲しいわけだ。そういう目で見ると、価格はいきなりExige Sの倍になるが、Porsche 911(997) GT3が候補に登場する。そして、素で1千6百万円の車輌価格を許容することになれば、必ずしもサーキット走行は視野に入れていないし軽くもないけれど、実用性の乏しいミドシップ(つまりRS4とは全く違うカテゴリーの車)としてのAudi R8も候補に挙がる。FerrariLamborghiniになると、さらにワンランク上の価格帯になってしまうので、貧乏なオヤヂには一生手が出ないから、GT3かR8かで悩むだけで済むのは幸いだ。

997 GT3は、Porsche Japanのウェブサイトで、現在でもオーダー・シミュレイションが可能なので、ならばと思って近所のディーラーに問い合わせると、実際にはずっと前にオーダーは締め切っており、次期バージョン発売まで待つしかない、と回答された。けれども、来年中にはポルシェ車全般のエンジンにガソリン直噴技術を導入したマイナーチェンジが行なわれるらしく、その時に再びGT3も生産される可能性はある、との予想も教えてくれた。

一方、来年1月のデトロイト・ショーに於いて、Audi R8のV10版が、R8-RSという名で発表されるという正式アナウンスがあったようだ。一時はRS6と同じV10ツインターボ搭載という噂もあったが、熱対策が巧く行かずに(テスト中に燃えてしまったR8の写真がネットで出回ったからなぁ…)、自然吸気となったようだ。これは、自然吸気エンジンのリニアな加速感をこよなく愛するオヤヂには嬉しいニュースである。価格は、2千万円に限りなく近付いてしまうだろうが、それでも兄弟車のLamborghini Gallardoを上回ることはあるまい。

どちらも日本でのデリバリーは2009年にずれ込むかもしれないが、GT3かR8-RSか、どちらか先に予約受付が開始された方に決めてしまいそうな気がする。それまでに資金繰りを何とかしないとならないのは勿論だし、正直、まあ無理だろうという気が強くするのも言うまでもない。嘆息。

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