Lamborghini Blancpain Super Trofeo

SuperTropheo01 いつものランボルギーニ江戸川で、今度はLamborghini Blancpain Super Trofeoの展示車両を見せて貰った。Lamborghini Blancpain Super Trofeoは、Lamborghini Gallardo LP560-4をベースとしたワンメーク・レース専用車両で、スイスの高級腕時計メーカのBlancpainがスポンサーになっているので、その名が冠される。欧州では、レースの参加費込みで”販売”された(価格は€200,000)。但し、購入できるのは、レース(年間6戦。但し、”1戦”とは、30分間のフリー走行、30分間の予選、に続いて40分間のレース走行を3回[3ヒート]繰り返すことを意味する)の出場権と、ピット・サポートを受ける権利のみで、車両の所有権は飽く迄もAutomobili Lamborghini S.p.A.が保持する。要するに、1年間のみのレース参加権料に2千6百万円(現在の為替レートで)が払えるかどうか、という話な訳だが、この辺りには色々な考え方があるだろう…。

SuperTropheo02 大幅に軽量化が施されたBlancpain Super Trofeoの車体の乾燥重量は1300kg (オリジナルのGallardo LP560-4の乾燥重量は1500kg)。エンジンは570PS/540Nm (オリジナル560PS/540Nm)

SuperTropheo04 車体下面に、いかにも沢山の空気を取り込みそうな、フロントスポイラー。会社のロゴその侭の猛牛らしく、牛の鼻輪の如き場所に装着された牽引フックが可愛い。ピンで固定されただけの、驚くほど軽いフロント・フード/カウル(front hood/cowl)を外すと、オリジナルのLP560-4では荷室スペースが現れるのだが、Super Trofeoでは、この部分に新たにラジエタ(radiator)が追加され、それに付随した構造物が隠されている。

SuperTropheo03 フロント・フードを外すと、追加されたラジエタ(radiator)を通り抜けた熱気が篭らないように、巨大なダクトがフロントガラス(front windshield)直下まで延びているのを見ることができる。V型10気筒で排気量5.2Lという巨大なエンジンをリア・ミドに搭載しているだけに、レース用車両ともなると、熱対策に万全を期す必要があるようだ。オリジナルのGallardo LP560-4では、この部分は貴重な荷室スペースになっているので、このような構造は採用不能。

SuperTropheo05 ラジエタ脇のスペースをすり抜けるようにして、ブレーキ・システム冷却用の太いダクトが走る。オヤヂのGallardo LP560-4にも、これが欲しい!

このLamborghini Blancpain Super Trofeoは、日本では車両そのものが3000万円で販売される。当然、欧州で行われるワン・メーク・レースへの参戦権や、ピット・サポートを受ける特権などは付いて来ない。また、ナンバー・プレートを取得することも不可能なので、公道を自走することは許されない為、サーキット内や近郊に専用ガレージを借りるか、公道移動用に積載車が必要となる。う~ん、欲しいけれども、ねぇ…。

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