再びエビス西へ


先週に引き続き、今週もまた、Porsche 911 (997前期型) GT3 RSで福島県二本松市のエビスサーキット西コースに出掛けて来た。今日は、贅沢にもオヤヂ1人だけ(!!)の丸1日貸切占有走行で、プロフェッショナル・レーシングドライバーの井尻薫選手のマンツーマン・レッスンを受けてしまったのだ!


先週の走行で、TOYO Proxes R888 (前235/35 R19, 後305/30 R19) にはスリップサインがばっちり出てしまったので、雲行きが怪しく、午後からは雨という予報の出ていた本日の走行には、タイヤをYOKOHAMA ADVAN Sport (サイズ同じ) に履き替えて臨んだ。ウルトラ・ハイグリップというわけではないこのタイヤには、正直なところあまり期待はしていなかったのだが、これが予想に反して結構良かった。確かに、滑り出しは比較的早いのであるが、その後の挙動が穏やかで判り易く、少々滑っても怖さは全く無いし、意外にシッカリ感もあって、ド素人のオヤヂでも、ウルトラ・ハイグリップ・タイヤの時と比べても遜色ない感じで、コーナーを攻めることができたのだ。おまけに磨耗は少ないし、サーキット走行練習用には、実はピッタリのタイヤだったりするのかも知れない(?)。

本日の一番の収穫は、ブレーキペダルはちゃんと踏んではいけない、ということである。誤解を生むような表現だが、その真意は、ブレーキペダルを右足で踏む際に、足の裏(勿論、爪先側だが)の正中をブレーキペダルに乗せるのではなく、少し足を右にずらして、主として母趾のみをペダルに掛ける、ということだ。ブレーキ・ペダルを常に母趾で踏むことによって、ブレーキを踏みながらでも簡単に小趾をガス・ペダルに掛けることができるようになり、ヒール&トウを、爪先と踵(=足首を前後に動かす[足関節の内転+屈曲・伸展])ではなく、母趾と小趾(=足首を左右に捻る[足関節の内反・外反])で行うことができるようになる。オヤヂのシフト・ダウン操作(ヒール&トウ)が滑らかでないのを不思議に思った井尻選手が、助手席からオヤヂの足元を覗き込んでくださって初めて判明した事実なのであるが、自分では母趾と小趾を使っていた積りなのに、全く出来ていなかったんだナ。考えてみれば当たり前のことなのであるが、ブレーキ・ペダルの踏み位置を変える事によって、ヒール&トウが格段にやり易くなり、シフト・ダウン操作が以前よりは滑らかにできるようになった。

周回数は、午前50周、午後30周の合計80周で、ベストラップは午後の最終走行の時の1’09″369。井尻選手が、オヤヂを助手席に乗せて軽~く(エンジンもダンパーもスポーツモードにはせず、トラクション・コントロールもオンの侭)アタックしたベストが1’08″615だったので、オヤヂはまだまだであるが、最後のセッションでは6周回中4周回が1分9秒台と、自分なりに満足の行く内容だったし、井尻選手を助手席に乗せての走行でも「(井尻選手のイメージとほぼ同じ走り方なので)怖くない」と言って戴けたので、レッスンを早目に切り上げ(本来午後4時半迄走行可能だったのに、午後3時には終了)、家路についた。東北自動車道に乗るとすぐに、雨が降り出したので、結果として早目に切り上げたのは正解だったようだ(ウェットコンディションはまたそれなりに良い練習にはなるが、一度に欲張りすぎてはいけない!)。ADVAN Sportは、土砂降りの中の高速走行でも、抜群の安定感だった。

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