Xperiaって、どうなの?

先日の日曜日、妻が携帯電話 (DocomoのFOMA) をXperiaTMに替えるというので、Docomoショップにオヤヂも一緒について行った。妻が言うには、今迄Xperiaではiモード・メールが使えなかった()が、この9月からはiモード・メールが使えるようになったし、今時スマートフォン (Xperiaもスマートフォン [しかも特に、OSにAndroidというソフトウェアを使用している] の一種らしい) を持っていないと人間じゃない、くらいの必須アイテムらしい。

これは厳密には正しくなく、iモード接続の契約を「継続」してあり、しかも「IMoNi」というアプリケイションをインストールしておけば、これまでのXperiaでもiモード・メールの送受信が可能だったらしい。9月からは、NTTドコモとして「正式」に対応を開始した、いうことか?

 オヤヂは、約1年前に携帯電話をMOVAからFOMAに替えたばかりだし、そもそも携帯電話すらろくに使いこなせないのに、只の携帯電話よりも凄そうな(?)スマートフォンというシロモノの必要性は全く感じなかったが、どんなものなのか、どれ程凄いのか、そしてそれを持っていないと本当に人間では居られなくなるのか、等々に興味があったので、妻に同行したのである。

そして、それらの疑問に対する答えは一つも得られぬ儘だったのにも拘らず、何だか格好良かったので、白いXperiaの購入手続き中の妻の隣で「ワシにもそれをくだされ!」と叫んでしまい、黒いXperiaを手にして帰って来てしまった。勿論、まだ真新しさが残っているFOMAと引き換えに、である。

で、結局、何が凄いのかは、購入後2日が経過した今も、未だに謎の儘である。繰り返すが、オヤヂは元来、携帯電話「すら」使いこなせていなかったので、例えば電車の中で携帯電話を駆使して、(メールで) 遠隔地に居る人とコミニュケイションを図ったり、情報収集をしたりして、ずっと携帯電話の画面から目を離さない人々を羨ましく思う反面、ちょっと軽蔑してもいた。オヤヂは、パソコン (PC) ならかなり使いこなせる自信があり、様々なアプリケイションもかなり深いレベルで使える(例えば、表計算ソフトを、罫線の引かれた只のメモ帳、としてしか使えない人が稀ではないが、オヤヂはマクロだって自分で書ける)し、当然、ネット暦も長い。所謂モバイル・コンピュータだって常時”携帯”している。そのオヤヂが思うに、パソコンもろくに使えない人々が、片手(しかもほぼ指1本)だけで操れる小さな携帯(型端末)機器で、それ程高度な作業を手軽にできる訳がなく、高度ではなくとも生産性の上がる作業でもしているならともかく、遊び場の検索をしたり、暇潰しにゲームをしたりするのが関の山なら、俺にはそんなの関係ネェ!というところだ。

そして実際、Xperiaの”売り”であるらしい、様々なアプリケイションやアプレット/ウィジェット/ガジェットも、PCの世界では特別珍しくも無いものばかりだし、特にビジネスマンに有用!とか何とか謳っているモノに関しては、オヤヂはビジネスマンではないのでその有難味を推察し辛いのと、今やネットに繋がったPCくらい「そこらじゅう」に溢れているのに、どうしてもスマートフォンで何かをしなければならない状況、というのがオヤヂには想像し難い。強いて言えば、通勤時間帯の満員電車の中で、どうしても何かを調べたい、とか、思いついたアイディアを電子メディアに書き留めて置きたい、etc.…等の事例か? しかし、そこまでする必要があるのかねぇ? ちょっと長めの移動時間を必要とする場合 (例: 出張) で、列車を使うなら、ゆっくりと席に座ってPCを開いて作業すればよいだろうし、飛行機だったら「携帯電話」は常時使用禁止だから、「機内モード」で使用せねばならず、そういう意味では「携帯電話」である必要性は無くなるし…? スマートフォンってホント、何が便利で凄いんだ?

只、この2日間で、幾つか「勉強になった」ことはある:即ち、1) 「日本の携帯電話」の現実と俗称、2) 日本語入力機能 (の進化)、 3) 見掛けのお洒落度 (?)、だ。

日本の携帯電話は、急速に進歩・成長を遂げ、非常に多機能で便利になった一方で、国際的に普及しているものとは機器としての「規格」が異なる為、世界的に孤立している。それは恰も孤島で独自の進化を遂げたガラパゴス諸島の動物達を髣髴とさせる境遇である故に、日本の携帯電話のことをガラパゴス携帯、略して「ガラケー」と呼ぶのだそうだ。そういえば先日、日本の電気自動車 (EV) もガラパゴス化するかもしれない危惧がある、という記事をどこかで読んだな。

 日本語入力機能については、オヤヂは20年前にポケベルで日本語入力をする仕組みに驚き、数年前に携帯電話で日本語入力をする仕組みに更に驚いたのだが、スマートフォン(というのかApple社のiPhone)では更にフリック入力というのが当たり前のように使われているらしい、というのを知って愕然とした。世の中、頭のいい人が便利な仕組みを考え出し、それが瞬く間に一般に広く普及する、というのが凄い!キーボード入力の速さには自信があるオヤヂは、逆に携帯電話の文字入力方法にはどうしても馴染めず、それがオヤヂの携帯メール嫌いの理由の一つになっていたりするのだが、このフリック入力には、ちょっと魅力を感じてしまった 😳 。元来、Androidスマートフォンには、「Simeji」というフリック入力にも対応した日本語入力システムがあり、Xperiaにもそれを導入して愛用している諸兄も多いようだが、現在のXperia (=何度かファームウェアやOSのアップグレードがあったらしい) に標準装備されている「POBox Touch」という日本語入力システムも、フリック入力に対応している。しかも、オヤヂが取り敢えずざっと使ってみた限りでは、SimejiよりもPOBox Touchの方が変換効率が高く、(ユーザの使用状況を学習する前の)辞書の”賢さ”も、SimejiよりもPOBox Touchの方が上だと感じた。また更に、わざわざテンキー入力に拘らずとも、QWERTYキー(タイプライター形式のキーボード)入力でも、日本語入力支援に特化した様々な工夫がなされており、文字入力効率を大いに上げることができるようになっているようだ。そんな訳で、折角インストールされたSimejiは、ほんの数時間でアンインストールされる憂き目に遭ったのだった。

さて、見掛け、である。他のスマートフォンは知らないが、Xperiaは本体の見掛けが格好イイ。そして、シェルジャケットという、画面以外の部分をピッタリと覆う硬質の殻のようなカバー (ケース) を掛けることが標準設定されているらしいのだが、このシェルジャケットには無限とも思える多彩なデザインが用意されていて、「ガラケー」よりもオリジナリティを表現し易いデザインになっているように思う。但し、オヤヂは画面が覆われないシェルジャケットは気に喰わなかったので、革製のブックカバー (手帳ケース?) の如きデザインの黒いジャケットを購入したので、かなり渋い感じの見掛けになったけれど。

そうそう、もう一点、不思議なことにも気付かされたナ。オヤヂは「ガラケー」の時でも、メールの着信音(というのか着ヴォイス?)にだけは拘っていて、結構苦労して音源をPCからガラケーに移植していたのだが、Xperiaはいちいちガラケー用の特殊な音声ファイルに変換せずとも、WAVやMP3形式のファイルを其の侭読める、というので、喜んで早速試してみた。Bluetooth機能を使ってPCと接続することで、簡単に音声ファイルの送受信ができたし、確かに何の変換加工もせずに、音声の再生もあっさりとできた。そして、Ringdroidというアプリケイションを使えば、好きな音声ファイルをメールの着信音に設定することができる、ということも調べが付いていたので、XperiaにRingdroidをインストールし、音声ファイルを読み込もうとした。ところが、SDカード内の音声ファイルを自動的に読み込んでくれる筈のRingdroidが、一切ファイルを読んでくれなかった。で、念の為に付属の注意書きを読み直してみると、「USBケーブルを用いて、SDカードに音声ファイルをコピーせよ。」と書いてある。そこで、Bluetooth機能でコピーしたファイル群を一旦消去し、PCとXperiaとをUSB接続した上で、音声ファイル群を再度XperiaのSDカードにコピーしてみた。すると今度は、Ringdroidがちゃんとファイル群を認識してくれたのだ! しかし何故? オヤヂの知る限りでは、通信方式 (というのか、ファイルの保存・運搬メディア) が何であろうと、ファイルの属性は変わらない筈なのだが…? 有線通信でしかPCとのファイルの遣り取りができない (さもないとXperiaのアプリで有効利用できない場合がある) とすると、ちょっと不便だなぁ…。

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