お久し振り!

最近、すっかりブログの更新を怠っていたが、その間に(当然ながら)色々な事があった。「ヤジオの会」に”特別会員”として飛び入り参加させて戴き、箱根で羽目を外し(過ぎ)たり、札幌で素敵なクルマ達を拝見しがてら、キャバいお姉ちゃん達と一緒に絶品の寿司やジンギスカンを堪能したり、もしかしたらこの集団が日本の経済を動かしているのかも?と思いたくなるような(普通だったらオヤヂなどが同席させて戴ける筈の無い)方々と一緒に、銀座でおいしいワインと天麩羅とに舌鼓を打ったり、サーキット走行の師匠と弟子達が集って今年一年の”反省会”をしたり…(それら総てが「こだま」さん絡みだが)。また、今月上旬にはPorsche Boxster S (986 後期型LHD/6MT)がオヤヂの通勤車となり、代わりにMazda NCEC Roadsterがドナドナされて行った。

そう、Boxsterといえば、オヤヂはかなりガッカリしている。元々、何かを期待して購入したわけではないのだが、それでも一応”Porsche”だし、”S”だし、ミドシップのスポーツカー(の形をしている)な訳だし、それなりの走りを楽しめるものだと、勝手に決めて掛かっていた。ところが、最高出力260馬力だという水平対向6気筒3.2 Lエンジンは、レブリミットである7,000rpm迄淀みなく回りはするものの、パワー感は5,000rpm付近で頭打ちで、高回転まで回す意味は殆ど感じられない。排気量が異なる(というのか、基本設計思想がまるで異なる)Lamborghini Gallardo LP560-4やPorsche 911 GT3 RSと比較するのは酷だろうけれど、8,000rpmを超える回転数を許容する彼らのエンジンは、高回転域の「抜けの良さ」が特筆モノで、言わば回せば回す程快感が増し、紛れも無い爽快感を伴った加速度を味わえるが、(986後期型の) Boxster Sのエンジンは、”空回り”しているだけで車体の加速に結びつかないため、爽快感とはまるで無縁なのだ。エンジンルームの遮音性が抜群なのが幸いして(?)静かなクルマであるため、音ばかり煩いのに全く加速しない、という印象が無いだけマシではあるが、助手席に座った妻が「この車、前に進まないね。(自分の)Audi TTより明らかに遅いよね。」と言ったのは、正しい意見だとオヤヂも思う。

また、ステアリングの操作に対する車の反応が鈍いのも気になる。操舵に対する応答遅れ、という程には酷くないのだが、もっと操舵に対してキビキビとした動きをして欲しい。そして、ブレーキの制動力もイマイチだ。止まらないわけではないのだけれど、あんた仮にもPorscheと名乗ってるんだからさぁ…、という感じ。非力なエンジン、味付けの穏やかなサスペンション、コストを惜しんだブレーキ、の全てに、重たい車重(1,370kg)がシッカリと影響を及ぼし、なにもかもがモッタリ、マッサリ、動きやがる。屋根を開けて走ってみると、恰もボートに乗っているような錯覚に陥りそうだ。進まない、曲がらない、止まらない…、で、クルマが必要以上に大きく感じられる(実際には、そこまで酷くはないのだけれど、ね)。

そして、986 Boxster Sは寒い! 折角のオープンカーなのだから、オヤヂはMazda NCEC Roadsterの時と同様、冬でも(というのか寧ろ冬こそ)朝晩の通勤時にはフル・オープンで走行しているが、どんな速度域でも室内への風の巻き込みが殆ど無いMazda NC Roadsterに対して、Porsche Boxsterのキャビンには文字通り厭と言う程の風が巻き込まれる。その結果、オヤヂは毎日、近年全く体験したことのない寒風に曝され、危うく凍死し掛けながら、通勤しているのだ。シートヒータがなければ、間違いなくとっくに凍え死んでいただろう。

ところが、そんな不出来なPorsche Boxster Sの株が一気に急上昇してしまうエピソードが、昨日あった。外見からは想像し難いのだが、意外に深くて広いフロント・ブース(トランク)に、何気なくビール・ケース(ビールの大瓶20本を収めるケース)を積んでみたところ、なんと全く問題なく、ホントに余裕で積めてしまったのだ。その上、Boxsterにはミドシップには珍しく、リア・ブース(トランク)まで備わっているのだから、お買い物車にもってこいであることが確認できてしまったのだ。我家は、買い物に出ると必ずビールの大瓶をケース買いするのだが、オヤヂの車は全て2シーターで荷室も申し訳程度にしか備わっていないものばかりだった為、これまでは(助手席にビールケースを乗せることを考えない限り)、我家に4台ある乗用車のうちで、買い物に使える車は妻のAudi TT 2.0 TFSI quattroのみだった。が、今後はオヤヂのBoxster Sでも買い物に行けることが判ったのである。

リア・ブースを備えたミドシップのスポーツカーは、例えばHonda NSXも「ゴルフ・バッグ」を搭載できることを自慢していたが、NSXのボディは、そのリア・ブースがくっ付いているせいで、ボディのデザインとしてはどことなく間延びしている印象が否めない。それに対して、Boxsterのコンパクトにまとまった尻回りからは想像できない、広いリア・ブースが備わっているのには、正直、驚かされる。恐らく、設計の基本的な発想としては、RR (rear-engine, rear-drive) の911のエンジンを、後部車軸を基準として線対称(鏡像)に車軸前に反転させることでMR (midship-engine, rear-drive)化したものなのだろうが、元来水平対向で高さを低く抑え易いエンジンを、潤滑油の供給をドライサンプ化して更に低く搭載することを可能にした結果、エンジンの上に被さる形で荷室のスペースを確保することに成功したのであろう。この辺りは、流石に世界に冠たるPorscheのエンジニア達の設計の妙味を感じざるを得ない。

お久し振り!」への3件のフィードバック

  1. よしくんさん、こんばんは。

    先日はありがとうございました。
    あれから更に高回転な日々を送られてますね~。(笑)

    Boxster Sご納車おめでとうございます。
    GT3 RSを操るよしくんさんとしては物足りない??でしょうが日々のドライブでも色々と練習になる事もあろうかと思いますので、楽しんでくださいね!!

    次はぜひALPINAをお供に!!(笑)

    1. k7_さん、こんばんは。
      今夜も「こだま」さんと銀座で飲んで、今漸く帰宅です(笑)。

      ん~、最初からALPINA、乃至はBMW-Mを検討すべきでした…(泣)。

      のんびり走行会の某インストラクタには、サスを替えるだけでキビキビ感が出るし、ブレーキもスポーツ・パッドにすれば、車の基本性能的には問題無いッスよ、的なアドバイスを戴きました。個人的には、軽量フライホイールとショートシフタ、あ~んどROMチューンでしょうか?とも思っている(た)のですが、別のインストラクタ(AUDI系)にはキッパリと否定されました!

      暫くは吊るしの侭で、基礎練習(汁)に勤しんでみます。

  2. 訂正: 2シータのPorscheの場合、恰もBoxsterのフロントブースにしかビールケースが入らないような記述をしてしまいました(事実、オヤヂはそう信じていました)が、実は911シリーズのフロントブースにもビールケースが入ることが、先日偶然判りました。少なくとも、997前期型GT3 RSのフロントブースには、ビールケースがちゃんと入ります。よく確かめもせずに、いい加減な記述をしてしまったことを、お詫びして訂正致します。

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