SAILUN?!

昨日オヤヂは、友人のPeugeot 206 RCのタイヤ+ホイール・セットを、冬季仕様から夏季仕様に戻す作業をした。オヤヂが雪路/氷上を走りたいがために冬季タイヤ+ホイール・セットの装着をさせていた(そしてタイヤ交換作業はオヤヂが行った)関係上、夏季用セットに戻す作業もオヤヂがやってやるべき責任を感じたからだ。そしてそこで驚いた。

前回の夏季→冬季セットへの交換作業は、夜間に実施したせいもあって、友人のPeugeot 206 RCに元来装着されていた夏季タイヤの銘柄は気にも留めなかったが、今回は日曜日の日中に交換作業をしたので、(当たり前だが)作業中にタイヤのサイドウォールがよく見えた。で、何気なくタイヤの銘柄を確認したオヤヂの頭の中は、一瞬、クエスチョン・マークで一杯になってしまった。サイドウォールには、「SAILUN ATREZZO」という、これまでオヤヂが一度も見聞きしたことの無いメイカー名とブランド名が記載されていたからだ。205/40 ZR17 (Size)、84 (Load Index)、W (Speed Rating)、XL (Load Range)と、やけにもっともらしい表記が続いているが、「SAILUN」という表記が理由で、残りはいきなり疑わしくなった。本当にホントウなのか?大丈夫なのだろうか?

ちょっとネットで調べてみたところ、SAILUNという会社は中国籍の新興タイヤ製造販売会社らしい。205/40 R17というサイズは、安い店では1本3千円で売られている。オヤヂがLamborghini Gallardo LP560-4やPorsche 911 GT3 RS用に買うタイヤの20分の1以下という、驚愕の安さである。オヤヂは、モノの価格と、その品質や性能とが、強く相関するなどと主張する積りは毛頭無いが、流石にここまで安いタイヤが高価なタイヤと肩を並べられるとは思えない。それどころか、仮にもPeugeot 206の中では最もスポーツ寄りに振られたクルマであるRCに、こんな怪しさ120%のタイヤを平気で装着して売り付ける販売店の、ユーザを舐め切った姿勢に、憤りを感ぜずには居られない。ユーザが自分で納得して選択・装着するのは構わないが、仮にもPeugeot専門取扱店を謳った中古車屋なら、常識的にはPeugeot純正指定タイヤを装着して販売するべきだと思うし、もしも社外品のタイヤを装着して売るのなら、その旨をきちんとユーザ(購入希望/予定者)に伝えるべきだと、オヤヂは思う。他ならぬタイヤだよ、タイヤ! タイヤの性能1つで、そのクルマの印象がまるで変わってしまう可能性があることを、自動車販売店(の経営者やスタッフ)がまるで知らないなどということは、絶対にあり得ない。しかも、Peugeotの小型車の中では特に高性能であることを謳った車種なのに、だ。…いやぁ、呆れて開いた口が塞がらない。実に悲しいことであるが、”完璧に整備してからお届け”された筈の友人のPeugeot 206 RCには、エンジン・ルーム内のダクト固定用リングのボルト締め忘れが既に見付かっており、今回のタイヤの件と併せて、友人が同車を購入した中古車販売店に対するオヤヂの信頼感は微塵も無くなった。

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