昨日は、久し振りに洗車をした。旅行に出掛ける前(8月下旬から9月初旬)は、ずっとぐずついた天気だったし、旅行から帰ってきた9月15日以降も、晴れたと思ったら直ぐに降雨があったりしたので、オヤヂ的には昨日が久し振りの晴天、という感じだったからだ。現在我家には3台のクルマがある(Audi RS4, Renault Megane Glass Roof Cabriolet, Mazda Roadster)が、3台とも汚れていたので、結構大変な仕事になってしまった。で、結果的に、2台洗い終わったところで挫折し、3台目(Mazda Roadster)は、今朝の出勤前に洗ってお茶を濁した。
そもそも、何故3台とも汚れていたかというと、Mazda Roadsterが我家に来てから、めっきり乗車機会が減った(=従って、ガレージ内で薄っすらと埃を被っているだけで、殆ど汚れてはいない)Audi RS4に、この前の日曜日の降雨の中、超久々に乗ってしまったからである。では何故汚れると判っていながら、わざわざ(成り行き上は大切に仕舞い込んである形の)Audi RS4で出掛けたのか。その訳は、珍しく妻が、試乗のためのカー・ディーラ巡りを希望したからに他ならない。
カー・ディーラを訪問する際には、乗って行くクルマによって、販売員の接客態度に差が出るようだ(残念なことだが)、という印象をオヤヂは持っている。折角行くのなら、顧客として満足できる応対をして欲しいのと、貧乏人だからこその見栄もあって、我家としてはもっともマシなクルマで出掛けた、という次第だ。
ディーラ「巡り」といっても、実際には2件を訪れたに過ぎない。妻のRenault Megane Glass Roof Cabrioletが、本年末に初めての車検を迎えるのだが、彼女としてはMeganeを愛しており、最近発売されて気になるクルマたちの現物を一応見てみた上で、逆にMeganeの良さを再確認し、車検を通す心の準備をしたい、ということだったので、彼女にとって気になるクルマたち(FIAT 500とAudi TT)に試乗するため、FIAT販売店とAudi販売店を訪ねたのだ。
まずFIAT 500から見に行った。以前、Fiat 500 1.2 8V Loungeという、エンジン排気量1.2Lのクルマには妻も試乗した経験があったので、今回はその後に追加になった1.4Lエンジンの、Fiat 500 1.4 16V POPというグレードに試乗した。その結果、妻もオヤヂも、1.2Lエンジンのものよりも好印象を抱いた(やはりこのクラスだと、排気量200ccの差は大きい!)のだが、Meganeの買い替えを決意する程の良さは無く、その意味では妻の目論見通りであった。
そして次に、Audi販売店に行った。オヤヂ担当のM氏が、いつも通りの清々しさで、われわれ夫婦を爽やかに迎えてくれた直後に、早速、TT Coupé 2.0 TFSI quattroの試乗をお願いする。Audi TT Coupé 2.0 TFSIのFFモデルは、以前1週間拝借した上で夫婦で試乗しまくったことがあるので、先頃追加になった4駆(quattro)モデルがどんな感じなのか、オヤヂとしても大いに興味のあるところだった。同じく最近追加になったモデルでは、TT最上級に位置付けられるTTS Coupé (当然quattro)もあるが、こちらは”S”が付くだけに、スポーツ志向のかなり過激なモデルで、妻がクルマに求める要素からは逸脱した部分が多いというのが、妻の印象らしい。実際、コンベンショナルなTT Coupéでも、普通に考えると充分に速いし、この度追加になったquattroモデルは、約100kgの重量増というハンディを抱えている筈だが、FFモデルに比べて、その走りには些かの遜色も感じさせない。寧ろ、急加速時に後輪に荷重移動が起きた際に、FFモデルでは荷重の減った駆動輪である前輪が簡単にホイールスピンしてしまうのが、オヤヂとしては不満だったが、quattroモデルでは当然その欠点が克服されているので、唯でさえ好印象のTT Coupéが、より完璧なクルマに近付いた印象を受けた。
しかも、試乗車は白の外装色に、赤/黒のコンビネーションの内装、というお洒落な色遣いだったため、妻は乗り込んだ瞬間に納得した合図の嘆息を吐き、走り出した瞬間には悦楽の叫び声を上げ、早々に試乗を切り上げてクルマから降り立った瞬間には、「これください!」とキッパリと言ってのけていたのだった。えっ? これって、いつだったかオヤヂがMazda Roadsterの試乗を終えた時と、同じ状況じゃない? しかも、Renault Megane Glass Roof Cabrioletを愛しているから、買い替えはあり得ない、と言っていた舌の根も乾かぬうちに、年甲斐も無く恋する乙女のようになってしまうこの豹変振りは、どうよ? 貴女の愛ってそんなに簡単に冷めてしまうものだったわけ? と戸惑いを隠せぬオヤヂをよそに、さっさと購入契約を済ませてしまった妻。この決断力と行動力、恐るべし。 😯
これで、年内にRenault MeganeとAudi TTが入れ替わるのが確実になり、その上、時期を殆ど同じくしてオヤヂのLamborghini Gallardo LP560-4も納車される予定なので、そうなると2人暮らしの我家には、定員2人乗車のクルマばかり3台、それと5人乗りのセダン1台の計4台が鎮座することになる。エンジンの気筒数は10+8+4+4=16本、総排気量は5.2+4.2+2.0+2.0=13.4 Lだ。貧乏人が、こんな不経済なことをして許されるのだろうか…と、やや不安にもなるが、こうなればもう自棄だ、なるようになれ! 