しかも、コースコンディションが、午前中は雨、午後は晴天、という理想的なパターン。即ち、午前中は、水に濡れて摩擦係数の下がった路面で、丁寧に運転することを強いられ、午後は乾いて摩擦係数の上がった路面で、(丁寧円滑な運転操作を忘れないようにしながらも)心置きなく全開走行を楽しめたのである。
今回のインストラクタも、お馴染みのプロフェッショナル・レーシングドライバの井尻 薫 選手にお願いした。午前中は、滑り易い路面で、意図的にタイヤを滑らせながら、丁寧なブレーキ/ステアリング/スロットル操作を行うことにより、クルマの動きを自分の狙い通りの制御下に置く、という運転を練習することができたので、本当に楽しかったなぁ! 特に3コーナー(というのかな?)は、上り坂の侭で左に緩いカーブを描くコーナーだが、ここはブレーキングからターン・インに掛けて、リアが出易い。上り坂なので、リア荷重が残り易く、従ってリア・タイヤは滑り難いのではないかという気がするのだが、不思議といとも簡単にドリフトモードに入れる。調子に乗ってスロットル操作が粗くなったり、カウンター・ステアの戻しが遅れたりすると、スピンしてしまうが、結構色々試しながら楽しませて貰った。(※ Porsche 911 [997前期型] GT3 RSは、traction controlを切らずとも、リア・タイヤの滑りをある程度は許容してくれるのだ! 流石はPorscheと言わざるを得まい 🙄 。) オヤヂのベストラップも、井尻さんの参考タイムも、共に1分14秒台だったが、ラップタイムには表れない奥深さと楽しさを満喫できた午前中だった。
午前の終わりには雨も上がり、昼休み中に路面が乾き始めたので、午後になると次第にタイヤのグリップが上がり、それに連れてラップタイムも速くなって行った。最終的に、今日のオヤヂのベストラップは1’07″899。井尻さんの参考タイムは1’06″652だから、オヤヂは相変わらずまだまだである。特に、3コーナーを抜けて下りの裏ストレート(緩い左カーブ)への侵入の際のブレーキングが、オヤヂは強く長いようで、そこで約0.2秒失っているし、最終ヘアピンを抜けたあとの、ホームストレート手前のミニシケインの通過速度も遅く、そこで0.5秒も失っていることが、データロガーで判る。いつまで経っても同じ課題が残り続けるようでは駄目なのだが…。