映画”AWAKE”

映画”AWAKE”が11月30日に全米公開されるのに先立ち、American Society of Anesthesiologists (米国麻酔科医学会/ASA)が遺憾の意を表明した。

映画の骨子の一つが、全身麻酔下に心臓手術を受けた若い男性が、実は手術中に意識がある侭(麻酔中覚醒)であったことから心的外傷を負う、というものらしい。麻酔中覚醒の原因は様々だが、その殆んどは予防可能であり、麻酔の臨床現場では現実問題として種々の対策が施されている。麻酔のプロ集団の元締めとしてのASAは、恐怖の体験であり得る麻酔中覚醒が、恰も日常茶飯事の如き印象を一般市民に与える可能性のある当映画に対して、個々の会員が個別にコメントするのを避けるよう、学会員である麻酔科医達に通達を出した。批判的/否定的なコメントが、映画に対する鏡味を却って煽る事になり、映画の収益増に(莫迦にされた)麻酔科医が貢献してしまう結果に繋がる懸念があるためだ。「スターウォーズ」で若き日のダースベイダーを演じた大根役者Hayden Christensen、TVシリーズの「ダークエンジェル」でブレイクしたJessica Alba、「蜘蛛女」等で知られる妖艶美女Lena Olin等が出演しているらしく、オヤヂとしては是非とも観てみたい映画である。

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