ブレーキだけで430万円?!

セラミック・カーボン製のブレーキ・システムは、耐久性がスティール製品の3〜4倍な上に、重量が1輪あたり数キログラム軽減されるため、タイヤ・ホイールの軽量化に比べて格段に効率よくバネ下重量を軽減することが可能である。その為、最近ではフェラーリやポルシェといった有名スポーツ・カーは勿論、ドイツ本国ではAudiの上級グレード(RS4, RS6, S8, そしてR8)にもオプションで装着が可能になっている。

残念ながら、Audiの場合、日本では今のところS8にしかセラミック・ブレーキのオプション設定は無い。新車購入時のオプション価格は136万円であるから、車両本体価格の約1割弱に設定されていることになる。オヤヂは、愛車の基本運動性能をより高次元に持ってゆくことで、運転技術の未熟さを安易にカバーしようという発想から、まずS8のセラミック・ブレーキ・システムをRS4に移植することを考えた。

で、某ショップにS8のセラミック・ブレーキの値段を問い合わせたところ、ロータ1枚の値段が、税込949,200円(!!)という回答だった。ロータは当然4輪分で4枚必要だし、夫々のロータに合うキャリパやその固定具等も必要な上に、S8のものをRS4用に特注改造せねばならないため、総額は凡そ430万円になる見込みだという。ブレーキだけで、結構マトモな乗用車が楽に買える筈の、驚きの価格だ。

では、サード・パーティ製品ではどうかというと、ドイツのMov’itという会社が、Audi RS4用のセラミック・カーボン・ブレーキ・システムを製造・販売していることが判ったが、そのシステム(写真)も日本で買うと約450万円することが判った。要するに、後付でブレーキをセラミック製に換えようとすると、Audi純正品だろうが社外品だろうが、車両価格の凡そ半分の金額を投資せねばならない、ということである。貧乏なオヤヂには、文字通り高嶺の花だ。
AudiRS4-CeramicBrakes.jpg

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