ドイツから反則金の請求書が!

ドイツAUDI本社Forum広報のガデルマイヤー嬢から、暫く前に久し振りのe-mailが届いた。Ravensburgの地方検事局(?) (Landratsamt)から、Audi本社所有のS5が速度違反を犯した旨の書類が届いたので、それをオヤヂ宛に転送した、という極めて事務的な内容 だった。Autobahnは基本的に速度制限が無いので、しばしば200km/h超で走行していたが、時折速度制限のある区間もあり、日本のオービスの如 き写真撮影装置が設置されているのにも気付いていたので、心当たりが無いわけでもなかった。

程無くしてドイツから航空便で、飾り気の無いAudiの社用封筒が届いた。開封してみると、A4版の粗悪な再生紙に、細かい字でビッシリとドイツ語 が書かれていたので驚いた。辞書を片手に断片的に解読できた部分から推察すると、本年7月10日の正午過ぎに、何処かの田舎町の制限速度50km/hの道 路を65km/hで走行したので、15km/hの速度超過分として、25ユーロの反則金を科す、ということらしい。念の入ったことに振込用紙まで同封され ている。どうやら、Boden湖畔のLindauを訪れた際に、近隣の市街地走行中に速度違反をやらかしたようだ。メラニーには、オヤヂの関係資料を地方 検事局に送っといたからね、と脅されていたので、其の侭しらばっくれる勇気も無く、反則金をドイツに送る手立てを調べてみた。

まず、郵便局や銀行から、国外に電信振込をする場合は、送金側の施設から2000円以上の手数料を取られ、更には中継役の施設や、受取側の施設から も手数料を請求される場合があることが判った。類似の課金システムは、米国内の銀行間で送金を試みた際に体験済みなので驚きは無いが、高々4000円の送 金の為に、同額以上の手数料を取られる可能性があるのでは、非現実的な選択肢だということになる。次に、国際為替を組み、それを郵送する、という手も検討 したが、為替を組む手数料がやはり2500円で、郵送料も加算される訳だから、電信振込よりはマシなものの、やはり非現実的だ。もしも、 Ravensburg地方検事局がクレジットカードでの支払いを認めるのなら、こちらにとってはそれが一番安上がり且つ現実的な手に思える。

そこで、上記内容を英語で書いたFAXを、地方検事局に送った。オヤヂの家はIP電話なので、ドイツまでの国際電話料金はたったの9円/分だから、 FAX通信費はせいぜい数十円で済む。貧乏なオヤヂにも苦にならない額だから、相手のドイツ語長文に負けない英語長文を、安心して送り付けてやれる。相手 はIP電話ではないかも知れないので、e-mailアドレスまで教えてやるサービス付きにした。すると、(思った通り)あっという間にe-mailの返事 が届き、「反則金に比して互いに付随金額が嵩み過ぎるので、本件取り下げ」ですとさ。お役所まで合理的なドイツが、益々好きになった。日本の役所ならこう は行くまい;数百円の徴収の為に平気で何万円も掛けそうだもの。

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