アワオドリ

昨日(2006年12月23日)から今日に掛けて、一泊で徳島県徳島市迄出掛けて来た。第一の目的は、一昨日手元に届いたAudi RS4の慣らし運転、第二の目的は明石海峡大橋や大鳴門橋を渡る事、そして第三の目的は四国の地を踏むこと、であったが、その他にも色々と収穫のある楽しい旅となった。

予め地図で凡その走行距離を調べたところ、片道800km弱になるようだったので、途中の休憩時間や渋滞に巻き込まれた際のことを考慮し、家を出てから徳島到着まで、最低10時間は掛かるものと覚悟して出掛けた。おまけに、早朝(午前6時以前)に出発する筈が、寝坊をして実際には午前7時過ぎに漸く出発できたので、見通しは益々暗かった。

けれども、予想に反して、交通渋滞は殆ど無かった。首都高も東名も順調に抜け、唯一、神戸市内で多少渋滞めいたものに巻き込まれたくらいで、感覚的にはアッという間(実際には出発7時間後くらい)に、淡路島に着いてしまった。淡路島では、軌跡の星の植物館を1時間程度見学したあと、殆ど誰も通らない、恰も貸切専用道の如き高速を通って淡路島を縦断、そして午後4時頃には無事に、そして余裕を持って楽々と、徳島市に到着したのだった。生まれて初めて渡った明石海峡大橋や大鳴門橋はそれなりに綺麗でよかったし、初めて踏んだ四国の地・徳島も、田舎のこじんまりとした街としてとてもよい雰囲気で、結構好きになれた。ホテル(徳島プリンス)は、新町川の河畔にあり、宿泊した部屋からは川の様子が一望できたのだが、折りしもクリスマス・イブイブだったこともあって、電飾きらめく沢山の船舶が航行したり停泊したりしていて、綺麗だった。

街は、田舎なだけあって夜9時前から人通り/交通量が激減し、店も次々と閉まり始めて、所謂”灯が消えた”状態になるのには少し驚いたが、何気なく入った焼き鳥屋で食した、「阿波尾鶏」という駄洒落めいた名の軍鶏系のトリ肉がとても美味しく、更には名物だというラーメンも、もう一度食べたいと思える味だった。食べ物の美味しい街というのは、やはりイイ。

翌日は、7時に朝食を摂った後は、すぐに帰路についた。途中、妻の実家がある三重県桑名市に寄って昼食をご馳走になり、今度は中央道を走って帰った。東名に比べて圧倒的にカーブの多い中央道では、Audi RS4のハンドリングの良さを堪能できた半面、アップ・ダウンの連続する道でもあるので、燃費は厳しく、往路の何割増しかの途中給油を強いられもした。しかし、往復約1600kmの距離は、非常に短く感じられ、全く疲れずに快適なドライブを楽しむことができた。こんなに近いのなら、毎月1度くらいの往復は全く苦にならない、という感想を持った程だ。思い通りに走らせることができる車というのは、疲れを感じさないものだということを、改めて思い知った(その昔、HONDA NSXに乗っていた頃にもそう感じていたのだが、HONDA S2000やRenault Meganeでその感覚を忘れざるを得なかったので)。

但し、届いた愛車に装着されていたタイヤ(Continental ContiSportContact)には、不満を禁じ得ない。試乗車のPirelli P Zero Rossoのしっとりした乗り心地が非常に好印象だっただけに、ゴツゴツとした無骨な乗り心地になってしまっているのは、騙されたような気分にさえなってしまう。まあ、NSX-Rに近い乗り心地とも言えなくはないので、懐かしさはあるし、乗り心地などというかなり主観的な問題は、実に些細な事だとハッキリ割り切れるくらい、他の全てが完璧に素晴らしい車なので、良しとしよう。

要するに、総じて大満足の、楽しい旅だった。

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