タイヤ交換 〜その2〜

今週末はガクッと冷え込み、北関東では降雪もあり得る、という予報だったので、先週末にタイヤ交換を済ませたメガーヌ嬢に続いて、オヤヂの愛車のAudi RS4も急いでスタッドレス・タイヤに換装することにした。こう書くと、実にあっさりとしたものであるが、実際には準備段階を含めると、かなりの「苦労」があった。

まず、RS4はAudiのA4と車体の基本構造を共有しているのに、大排気量エンジンを無理やり詰め込んでいる形なので、エンジンルームにはエンジン以外のモノを載せる”隙間”が全く無いので、バッテリーが後部のトランクルームに追い遣られてしまっている。それ故、今度は予備タイヤを載せるスペースが無くなってしまい、万一パンクをした際には、タイヤ+ホイールを1本丸ごと”使い捨てる”覚悟でタイヤ内に発泡ポリマーを充填させて応急処置をし、修理工場まで走る、という方法を取ることになっており、そのための化学薬品類と電動ポンプがトランク内にあるだけで、予備タイヤはもとより、ジャッキさえも載っていないのだ!従って、ジャッキを別途購入する必要があった。しかしこれは、却って幸いしたとも言えて、近所の自動車用品店で2千円台で安売りされていた油圧式のジャッキを買うことができたので、1,750kgもある車重をものともせず、楽にジャッキアップをすることができるようになったのだった。

しかし、問題 − しかもずっと大きな − は、他にもあった。この車に合うホイールとスタッドレス・タイヤが殆ど存在しなかったのだ!純正タイヤと同じサイズのスタッドレス・タイヤは存在しないので、可能な限り純正に近いサイズのタイヤと、それに合うホイールのセットを探すことになるが、特に前輪のブレーキ・ロータは巨大で、それにこれまた巨大なキャリパーが付いているので、装着可能なホイールのオフセットが非常に特殊になっており、言うなればブレーキになるべく覆いかぶさる必要が無いように、酷く外側に飛び出る格好になっている必要がある。元来、Audiは日本でのシェアは極端に低い上に、Audiの中でも極少数生産の車種であるRS4に装着可能なホイールなど、(採算を重視する会社なら特に)製造・販売する訳が無い、と常識人間のオヂサンは思う。実際、選択肢としてはどんなに多く見積もっても5つしかなく、確実に装着可能なのは、オヂサンの調べ得た限りでは、現時点ではたったの2種類だった。畢竟その中で、価格が比較的リーズナブルなOZ社製パラディオ(18-8.0J +20 5/112)とブリヂストンのスタッドレス・タイヤREV01(245/40 R18)との組み合わせ4本セットを、通販で約34万円で購入した。新車購入直後の身としては、かなり痛い出費であるし、価格を聞いた妻には、すっかり呆れられた。

しかし、とにかく色々あったにせよ準備は整ったので、タイヤ交換を実行した。純正ホイール(9.0J-19″)+タイヤ(255/35 19″)の組み合わせは、1本あたり約25kgもありやがった。4本で百キログラム(0.1トン)だ!これは、スポーツ・カーにも匹敵する超高性能車にとっては、ちょっと重過ぎないだろうか(どうなのよ、Audiさん!)?

スタッドレス・タイヤへの換装に拘った理由は、実は単に今週末の積雪の可能性以外に、もっと重要なものがある。2月初旬に、アウディ主催の氷上ドライビング・レッスン@蓼科に参加する予定なのだ。ドライビング・レッスン時には、主催者側が用意した車(恐らくA4)を使わせてくれるようだが、会場の蓼科に辿り着く為には、スタッドレス・タイヤが必須であろう、ということなのだ。できれば、蓼科に行く前に、近場で雪道ドライブを体験しておきたいとも思う。

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