Audi Driving Experience in 蓼科

昨日から今日に掛けての一泊二日の日程で、以前(=Audiを購入する前)からずっと楽しみにしていた、Audi Driving Experience (ADE) なるものに参加してきた。ADEとは、日常生活上で頻繁に遭遇する状況から、サーキットを含めた特殊な場面まで、幅広い状況・条件を6つのカテゴリーに分 け、夫々のカテゴリーでの乗用車(勿論Audi)の運転を「体験」する為のプログラムである。Audiの所有者は参加費が1割引になる優遇措置が受けられ るが、所有者でなくとも参加できる、オープンな企画だ。今回は、冬の氷上ドライビング体験(Situation 5)と銘打った、長野県蓼科の女神湖でのADEであった。冬季は他に、氷点下30℃での極限ドライビングをフィンランドのラップランドで体験する Situation 6も用意されている。

ADE_tateshina01.jpg 初日は、チーフ・インストラクタの田部氏による、1時間弱の講義(車が何故走り、止まり、曲がるのかの、基本理論の裏付けに基づく運転の仕方や、氷上での 注意点等)と、インストラクタの方々を囲んでの夕食会;2日目は、昼食を挟んで、午前3時間、午後3時間の氷上運転実技講習、という内容だった。ホンダも 類似のプログラムを持っていて、1990年代(オヤヂが自分でNSXやNSX-Rを持っていた頃)は、何度か参加したことがあるが、ADEではホンダのそ れよりも遥かに良質の体験ができたと思う。妻も、同伴者としてではなく、参加者として同行したのだが、当人の予想に反して(しかしオヤヂの予想通りに)、 とても楽しんだ様子だった。

ADE_tateshina05.jpgインストラクタに、オヤヂがAudi RS4を買った理由の1つは、SONY PlayStation2のGran Turismo 4という運転シミュレイタで、購入候補車のドライビングを疑似体験した結果、Audi S4が最も運転し易い(限界性能の高い)車だったからである旨を説明したら、酷く驚かれてしまい、逆にこちらも驚いた。

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タイヤの摩擦円の講義を受けた後に、それ(摩擦円の意味)を実際に体感すべく、極低摩擦係数の氷上(摩擦円の半径[ベクトルの大きさ]が極端に小さ くなる特殊な条件下)でのドライビングを、インストラクタ付きの高性能車で経験できたのはとても有意義だったが、ドライビング中にインストラクタから教え られた事項の中に、特に生まれて初めて聞いてショックを受けたことが1つあった(生まれて初めて知ったことは他にも幾つもあったが、ショックを受けたのは 1つだけだ)。それは、前部座席の背凭れに付いている、後頭部を支える器具の名称だ。”日本語”ではしばしば、「ヘッド・レスト」と呼ばれているこの装 置、オヤヂはてっきり英語の”head rest”だと思い込み、頭の重さを預けて休める、言わば寝床の枕と同じ役割をするものだと信じていたのだが、実は”rest.”の部分は和製略語で、実 際にはrestraintが正しい言葉なのだそうで、Head Restraint即ち頭部拘束装置が正しい名称だということになる。なるほど、それで某社のTVコマーシャルでは、乗用車の衝突事故時の安全性を高める 装置として、前部座席のこの部分が乗員側に飛び出すような機構が組み込まれていることが紹介されているわけか。納得、である。

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