Audi R8 5.2 FSI quattro試乗

R8_brochure_01 本日は、最寄り(といってもオヤヂの家からは結構遠いのだが)のAudiディーラ迄、R8 5.2 FSI quattroの試乗に出掛けてみた。昨日、喜多方から帰宅してみると、仰々しいパンフレットと共に、昨日と本日の2日間のみ試乗会が開かれる旨のお知らせが届いていたので、本日昼の試乗予約をした上で、兄弟車としての乗り味を比較し易いように、Lamborghini Gallardo LP560-4に乗って行った。

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ディーラに到着すると、黒の4.2 FSI quattro(V型8気筒エンジン; 排気量4.2L)と白の5.2 FSI quattro(V型10気筒エンジン; 排気量5.2L)が1台ずつ用意されており、どちらか一方だけだろうが、或いは両方ともだろうが、試乗可能になっていた。V8版は以前Audi Driving Experienceでステアリングを握ったことがあったので、オヤヂは迷わずV10版のみの試乗を選択した。

鍵を受け取ると、スタッフの同乗なしで、自由に30分程度乗ってきてよい、ということだったので、ETCカードが挿入されていることを確認後、すぐに高速道路の入り口を目指した。

R8に乗り込んですぐに感じたのは、「間違いなくAUDI」だということ。室内の部品の幾つかをLamborghini Gallardo LP560-4と共有してはいるが、機器類のメータやスイッチの配置は、当然ながらAudiブランドの他車との整合性が保たれており、インテリアの全体的な印象は、TT系との類似性の方が、Gallardoとの類似性よりもずっと大きい。室内空間の大きさとしては、天井の高さや座席後部の荷物用スペースなども含めて、兄弟車どうしでほぼ一緒だ。

そして今度は走り始めてすぐに感じたのは、ステアリングの軽さである。Gallardo LP560-4のステアリング・フィールは、ズッシリと重い感じであるが、R8のそれはかなり軽く、これも他のAudi車たちとの共通性を感じた。或いは、先日試乗する機会のあった2輪駆動バージョンのGallardo LP550-2と似ていると言うべきか。また、ステアリング・ホイールの「太さ」が「細い」点にも着目しておくべきだろう。ステアリング・ホイールの形状と大きさ(直径)は、Audi R8、RS6、RS4、TTと、Lamborghini Gallardo LP560-4で全て共通だが、握りの太さはRS6/RS4とGallardoが太めで、R8とTTは細めである。これは恐らく、R8とTTは女性が運転する機会も多いことを想定しての措置だろうか。

また、セミ・オートマチック・トランスミッション(2ペダル・マニュアル・トランスミッション)のシフト・レバーが、R8はステアリングに連動して動く(Gallardoはステアリング・ボスに固定式)のも好感が持てたが、ワイパー・スイッチのレバーの取り付け位置がシフト・レバーに近過ぎて、直進中にシフト・アップ操作をする際に、ともすると誤ってワイパーを作動させてしまう点が、少々気になった。

さて、肝心の”走り”であるが、これはもう申し分ない。Audi R8 5.2 FSI quattroは、間違いなくスーパーカーである。遮音性の高い室内で聴く排気音は、やや籠もり気味で迫力に欠けるものだったのが残念ではあるが、体感加速度はLamborghini Gallardo LP560-4と比べても全く遜色なく、エンジンが多少デチューンされていることのデメリットは感じられなかった。また、オプションのCarbon Ceramic Brake (CCB) の高速制動の際のタッチ(感触)が素晴らしく、ブレーキ・ペダルを軽く踏めば柔らかく効き、更にベダルを踏み込めば踏み込むほど幾らでも効く、という感じで、Gallardoの硬いタッチ(”on”か”off”かしかないというのに近い)のCCBとは雲泥の差だった。何故Lamborghiniもこれが真似できないのだろう?

結論として、Audi R8 5.2 FSI quattroは、兄弟車のLamborghini Gallardo LP560-4に比べて勝るとも劣らないスーパーカーであり、ブランド・イメージやクルマの格好が嫌いでないのなら、価格性能比的には間違いなく「買い」だと感じた。

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