永井電子ULTRA Shift Indicator装着 (NCEC Roadster)

NCEC Roadsterに、永井電子製「ULTRAシフトインジケーター」を装着した。E@Tech(イーテック)代表 大原俊光 氏のウェブサイト”ロドスタな日々“の記述や図版を参考にしながら、今回もまたDIYに挑戦した。

「ULTRAシフトインジケーター」は、元来はAudi RS4への装着目的で、1年以上前に購入してあった商品だ。Audi RS4は、最高出力420 ps・最大トルク43.8 kgmを誇る為、ガス・ペダルさえ踏み込めば、ギアが何速に入っていようがお構い無しに、グイグイ加速してしまう。ボーッとしていると、手動変速機のギア・ポジションが今何速なのか、判らなくなってしまう仕組みだ。RS4の場合は、純正の状態ではシフト・インディケイタは付いていない (その後発売された兄弟車のS5にドイツで試乗した際には、マニュアル車なのにちゃんとシフト・インディケイタが装着されていた。羨ましい!)。そこで、ULTRA shift indicatorを購入した次第だが、念のために永井電子に直接問い合わせると、新しいタイプの輸入車では、速度信号等のパルス派が検出不能である可能性があり、動作保証ができない、という回答しか貰えず、装着を諦めた経緯がある。

しかし、Mazda Roadster (NCEC) の場合は、装着体験談がネットで閲覧できたし、クルマの構造も比較的 (少なくともAudi RS4に比べれば格段に)単純で、素人のオヤヂにも取っ付き易い印象だった上に、最悪クルマが壊れてしまっても、死にたくなる程の精神的・経済的ダメージは受けないだろうと判断できたので、思い切ってDIYでの取り付けを敢行してみたのだった。結果は、その気になればとにかく何とかなるものだ、といった感じだ。以下に、手順を略記しておく。

メーターパネルとステアリング・ホイールを取り除いたところ まずは、”ロドスタな日々”の記述通りに、メータ・パネル周りを外しに掛かる。ステアリング・カラムのカバーも外す必要があったので、序でに(※但し必然性は全く無いが)、ステアリング・ホイールそのものも外してみた。こちらは、RAVE-ROADSTER.COMの記述を参考にさせて戴きながら、エアバッグ・ユニットも無事に取り外すことができた。勿論、バッテリーの陰極を取り外して暫く放置(放電?)させておいてから作業を始めたことは、言うまでもない。

Shift indicatorへの入力信号は全部で4つ必要で、先ずは第1の信号として、取り外したメータ・パネル裏側の配線から速度信号用を拝借すべく、白色のケーブルを選んで分岐工作を施した(速度信号線は既に、純正カーナビ用に二股に分けられていた)。ステアリングも、スポーク部の塗装用に、骨組みのみになるまで更に分解作業を進め、スポーク部のプラスティック部品に塗装をした。

ECUから配線電気配線の車内への引込 続いて、第2・第3の入力信号であるエンジン回転数信号とIGN信号(電源)を取り出すために、エンジン・ルーム内のECUを露出させた。それには、吸気エアフィルタBOXを取り除く必要があった。フィルタBOXを取り除くと、意外にもBOXの真下に、ECUに接続された配線の束が野晒し状態で剥き出しになっているのが見えるので、配線図で確認しながらエンジン回転数信号線とIGN信号線を分岐させた。序でに、アース線もエンジン・ルーム内の鉄壁部分に適当に接続し、3本の電線を纏めて運転席前方まで伸ばした。

Left side fuse box エンジン・ルーム内の配線は、車内に引き込まねばならない。引き込み箇所は、ボンネットを開けるためのワイヤーが貫通している孔を利用した。細い電線3本程度なら余裕で通る直径の孔だったので、DIY電気配線工事初体験のオヤヂとしては、ホントに助かった。

残り1つの電気信号(リバース信号)は、助手席のフューズボックスに接続された配線から失敬した。ギア・ポジションを後退に入れると、車体後部にライトを点灯させる際に働く配線を選び(赤と黄の縞模様の電気線)、分岐させた。助手席側から運転席側に電気配線を伸ばす際には、針金ハンガーを伸ばして作った長い鈎針を用い、センター・コンソール上部奥の隙間を通して配線をした。

shift_indicator運転席周り 最後に、車内で電気配線を適宜纏めながら整理して機器本体に接続。本体をL字型の金具に両面テープで留め、金具もダッシュポードに両面テープで固定して終了。外装色のカッパーレッドに近い色に塗装し終わったステアリング・ホイール(オヤヂは塗り斑が気になるが、妻は「超合金 (今や死語か?) ぽくて悪くない」と慰めてくれた)を元通りに装着後、バッテリー・ケーブルを接続し、エンジンを始動。緊張の一瞬だったが、エンジンが躊躇なく目覚めてくれたのと同時にULTRAシフト・インジケーターも無事に起動してくれた。起動時には、5→4→3→2→1→n (※”n”はニュートラル) とカウントダウン・セレモニーがあって、ちょっとクールだ。 😎

あとは、自動学習モードに設定して、クルマを走らせながら1速から5速までの其々のギア・ポジションに於ける、車速とエンジン回転数の関係を一通り学習させて、ULTRAシフトインジケーターがギア・ポジションを推測(後退時以外のみは”確信”だが)できるようにしてやれば、セットアップ完了だ。装着作業はともかくも、セットアップは実に簡単。そして、ギア・ポジション推測は思った以上に正確だし俊敏で、ヒール・アンド・トウをやった時でも、ブリッピングと同時にちゃんとシフト・ダウンすべきギアを迅速に表示する等、きちんと対応してくれている。憂い奴じゃ。 😆

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