リッチな休日

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昨日(2005年1月8日[土曜日])の昼は、銀座のL’ecrin(レカン)でランチと洒落込み、夕方からは人形町の明治座で観劇(コシノものがたり)をし、夜には仙台に行って一泊し、本日帰宅した。

銀座L’ecrinは、ミキモトビルの地下にあって、バーガンディを基調にした内装の、落ち着いた雰囲気のフランス料理店である。昼であったし、そ の後の観劇予定もあったので、元来ワインを何本も飲むような積りはなかったが、心配御無用、リストに載せられた膨大な数のワインたちは、懐具合が相当寂し いオヤヂには、何れも目の玉が飛び出るような金額のものばかりで、数本しかない”手の届く額”(「手頃な額」との厳密な差に注意!)のものを1本頼むのが やっとであった。が、その1996年のCh. La Lagune(シャトー・ラ・ラギューヌ)は、ボルドー特有の美しい赤色と、深くまろやかな味わいを支える様々な果実や木々の香りが複雑に織り成す風味と が、実に素敵なワインだった。ハンサムなソムリエのデキャンタージュの儀式と解説が、更に場の雰囲気を盛り上げてくれたことは言うまでもない。普段、家で 赤ワインを飲む際には、デキャンティング・ポアラーを使用して、それなりに味わいを良くする工夫はしているが、やはりホンモノに勝るものはない。

メインの肉料理には仔羊を頼んだが、どうやらその赤ワインは羊肉との相性も抜群だったようで、ここ数年で食べた肉料理の中でも最高の味に感じられ た。更に、デザートの前に頼んだチーズがまた素晴らしかった。Fleur du Maquis(フルール・デュ・マキ)という、コルシカ島産の羊乳のチーズだが、ローズマリーを中心とした香草を塗して醗酵させたもので、その豊かで深 遠、そして適度に控え目な刺激に満ちた味わいは、滅多に体験できない価値あるものだった。デザートは、オヤヂにはやや甘過ぎたが、充分許せる範囲だ。

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観劇はお弁当付だったので、午後7時前にそれで夕食を済ませた後、最終(午後8時過)の「はやて」で仙台に向かい、10時少し前にホテルにチェック インした。すると小腹が空いていることに気付いた為、ホテル近くの居酒屋に入った。牛タン”さがり”や魚介類を鱈腹食べ、生ビールをグビグビ飲み、満足し て床に就いた。そして今朝起きると、ホテルでバイキング形式の朝食を摂り、それから余り間を置かずに昼食として牛タン定食を食べて生ビールを飲み、夕方に 帰宅。空腹を感ずる間も無くワインとスナックを抱えてソファで寛ぎつつ、DVDの映画鑑賞。遅目の夕食時間に寿司忠にお呼ばれして、鍋物を中心としたご馳 走を厭と言うほど胃袋に詰め込んだ。

2日間に渡ってこれ程美味いものを食べ続けると、やはり例の体重計が黙っている筈が無い。2日前よりも4kg増の体重を、気のせいかいつもより大き目の液晶パネルに、クッキリと表示しやがった。但し、代謝年齢は、いつも通りの歳だったので、許してやろう。

ところで、仙台の飲食店や土産物屋では、食料品の値段が「安い」と感じた。実際、総務省統計局の資料で、平成12年基準消費者物価指数を見ると、 2004年11月の10大費目指数のうちの「食料」は、仙台市が99.8であるのに対して、さいたま市が102.6であるから、さいたま市付近が生活の拠 点であるオヤヂが、仙台の食料品は「安い」と感じたのは当然なのかもしれない。

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