散髪

今日は散髪をした。いつもの通り、駅前の、安くて早いのが売りの床屋に行った。床屋と美容院は法律的に何が異なるのか知らないが、個人的に大きな違いだと思うのは、洗髪の仕方だ。床屋は洗髪台に俯いて向かい、美容院は仰向いて洗髪を受けるのが一般的だろう。


学生時代と卒後暫くは、馴染みの美容院というのがあり、ずっとそこに通っていた。そこが気に入っていた一番の理由は、洗髪方法ではなく、散髪方法 だった。ちょっと綺麗な美容師のお姉さんが、当時は未だウブな青年だったオヤヂの散髪担当だった(他にも何人か美容師はいたが、不思議なことに予約もせず に店に行っても、必ずそのお姉さんが相手をしてくれた)のだが、何故かオヤヂの頭を丸抱えにして、そのふくよかな胸に押し付けながら髪を切ってくれた。そ れが心地よかったし、髪型には特に拘りがなく、髪を切る腕もべつにどうでも良かったので、他の店に行ってみる気にはならなかった。

今は、そのお姉さん(今は流石にもうオバサンの歳だろうなぁ)の店からは遠い所に住んでいるので、洗髪方法が気に入らなくとも、安くて早いのが気に入って、駅前の床屋に行っているというわけだ。けれども、いつも左右のモミアゲの長さが違うのが、どうにも気になる。

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