クラッカー

酒好きのオヤヂは、肴としてクラッカー(菓子)をよく食べる、という話ではない。酒好きのオヤヂは、宴会も好きで、宴の会場ではクラッカー(爆竹)をよく鳴らす、という話でもない。他人のコンピュータへの不正進入を試みる悪者の話である。

コンピュータへの不正侵入というと、ハッカーという言葉の方が有名かも知れないが、本来ハッカーに悪い意味はなく、高いコンピュータ技術を持った人のことを指す言葉らしいので、高いコンピュータ技術を悪用して不正を働く者を指す言葉であるクラッカーをここでは用いる。

このウェブ日記は自宅のPCサーバを用いて公開されている。自宅サーバをインターネットに”公開”するにあたって、OSレベルでのセキュリティ対策 や、様々なアプリケイションを用いたセキュリティ対策を、標準的に推奨されている程度には一通り施した積りである。従って、誰にでも容易くサーバを乗っ取 られてしまう危険性は無いと思う。しかし、例えば「24」の中でコンピュータを駆使して情報収集を行うシーンを見たりすると、筋金入りのクラッカー(や ハッカー)にとっては、我家のサーバへの侵入など朝飯前の仕事なのだろうとも思う。

サーバの”運営記録(log)”を確認すると、例えば、昨日の24時間だけで、210.100.255.3というIPアドレスから、様々なユーザ名 (主としてコンピュータ管理者となり得る名前が多いが)とパスワードで合計100回近く、サーバへの不正侵入の試みがあったことが判る。パスワードは、日 本の銀行のキャッシュカード用のものの如く4桁の数字、と決まっているわけではなく、文字数は制限無しで、任意のアルファベット(しかも大文字と小文字の 区別あり)と記号及び数字の組合せである、という点で、破るのはかなり困難だと考える。しかし、無限の文字数な訳ではないし、破るのが絶対に不可能なわけ でもないだろう。

怖いのは、明らかな証拠を残さずに不正進入に成功した輩が、サーバ上でオヤジに成りすまして、オヤヂの知らないうちに悪意のある情報(例:ウイル ス)発信をすることだ。素人としてできる限りの対策は立てている積りなので、逆にこれで駄目なら仕方がない、とも思えるのだが、毎日ログを確認する都度、 後を絶たないどころか日を追って増加する一方の不正侵入の試みの数に圧倒され、どうかサーバ乗っ取りの憂き目に遭いませんように、と祈らずにはいられない。

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