飽くことなき物欲

相変わらずオヤヂの物欲が止まらない。先日の東北中央自動車道100km自転車走行イベントの際に、一緒に走ってくれた仲間の一人が、本職は自動車のチューニング屋さんなのだが、趣味で自転車弄りを始めてからまだ僅か1年余りなのにも拘らず、恰も自転車屋さんのように各種ハードウェアやソフトウェアに詳しくなっていたので、オヤヂは結構な刺激(苦笑)を受けてしまった。5年以上前から自転車自作を始めた、言わば「先輩」のオヤヂなのに、自転車に関する知識では(そして恐らく組み立て技量でも)、完全に彼の後塵を拝している。それでも負けず嫌いのオヤヂが何とか彼に対抗するには、彼が未だ手を出していない分野に積極的に挑むしか手はない。そう、「Di2 + ディスクブレーキ仕様ロードバイク組み立てプロジェクト」略して「中華炭素繊維自転車5号プロジェクト(←略になっていないか 笑)」発足である。

取り敢えず、自転車のdisc brakeについて、ざっとリサーチした後、オヤヂが勝手に信頼を寄せている自転車用炭素繊維フレームの中国大手メーカのDengfu Sports Equipment Co.Ltd.のFM099を、ネット(aliexpress)で早速注文してみた♡。同社にはオヤヂの過去の注文記録がちゃんと保管してあるらしく、即座にサイズやBB (ボトムブラケット)の仕様等の確認メールが届いたのは、ちょっと嬉しかった(笑)。

マウンテンバイクやシクロクロスバイク用のブレーキ・システムの世界は、数年前からディスクブレーキが席捲している。一方で、ロードバイクでは、昨年あたりから漸くプロのレースでディスクブレーキ仕様の自転車が勝つようになり、俄に耳目を集めるようになったようだ。その為、これまでは規格もまちまちであったが、ここに来てほぼ、規格も定まってきたと思われる。キャリパー(ブレーキ本体)のフレームへの取り付けは、フラットマウントと呼ばれる方式が主流になり、それによってスタイリッシュ且つコンパクトなキャリパーのデザインが可能になったことで、結果としてレース用ロードバイクにとって重要な要素である、軽量化も達成したようだ。

それと同時に、小さなキャリパーを台座をかませずにフレームに直付けすることによる、ブレーキロータの制約も生まれた:ロータ直径が140 mmのみに自動的に決まってしまったのだ。マウンテンバイクやシクロクロスのブレーキの場合は、台座をかませてキャリパーを固定する方式が一般的なようで、それによってより径の大きなロータ(直径20cm超)の装着、畢竟より強大な制動力を得ること、が可能になっている。一方でロードバイクでは、制動力の強さよりも調節性の高さが重要視される為、直径は14cmで充分ということらしい。

で、∅140 mmの自転車用ディスクブレーキロータを検索してみると、世界のShimanoは、センターロック式(要するにシマノ規格)のロータしか製造販売していないことが判明。6本のボルトで固定する方式よりもセンターロック式の方が、着脱作業が簡単で安定性も良さそうなのは理解できるが、∅160 mm以上のロータなら6本ボルト固定式のものも製造しているのだから、ケチケチせずに∅140 mmの6本ボルト固定式ロータも作ってくれればいいのに、さてはShimanoさん、未だ歴史の浅いロードバイクのディスクブレーキに関しては、今の内に自社製品を事実上のde facto standardにしようと目論んでいるな? セコいぜ!仕方なく、中華ロータで2ピース構造のものをネット(ebay)で注文した。Shimanoも2ピース構造を採用しているし、1ピース (只の1枚板)より2ピースの方が、冷却性能が優っているような気がして…(^^;; 勿論、Shimanoはロータの金属板も3層構造だったり、冷却フィンが付いていたり、品質も性能も全く別物だってことは承知している。

序でに、ディスクブレーキ仕様のホイール組み立てに備えて、ハブもaliexpressで注文してみた。これ迄のロードバイクでは、フレームへの車輪固定は、スキュワ(skewer)と呼ばれるクイックリリース仕様の”心棒”をハブに刺して行うのが一般的だが、ディスクブレーキ仕様のロードバイクでは、より強固な固定力と精度を得易いthru-axleと呼ばれるボルトで固定することが推奨されているらしい。そして実際、前輪が∅15 mm × 幅100 mm、後輪が∅12 mm × 幅142 mmのthru-axleが標準規格になりつつあるようだ。そこで、スポークを、これまで慣れ親しんだJ-bendではなく、straight-pullにする冒険までしながら、Powerway M32をオーダーした。

しかし、リム、スポーク、ブレーキキャリパ、スプロケット、クランク、そして何よりDi2パーツは、高価なので当分買えない(T.T)。

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