只、そういう特殊な飲み物の中にあって、Taillevent (タイユバン)のBeaujolais-Villages Nouveauだけは、ちょっと異質というか、他の蔵元のモノに比べて少なくとも濃いのが明らかなので、まあ許せる気にはなっていた。但し、薄くはなくとも未熟ではあって、解禁日に開栓して飲むと、いかにも若く、お世辞にも美味しいと言える代物ではなかった(※飽く迄もオヤヂ個人の感想である)。それなので、我家では数本纏め買いしておいて、セラーで暫く寝かせながら、何週間かに1本ずつ開栓する、という変則的な(?)飲み方をしている。解禁日から日数を経るにつれて(熟成が進み)、徐々に変化する味が楽しめるからだ。
一方、TailleventのBeaujolais-Villages Nouveauには、Premium Reserveという限定醸造品があり、これは通な人々の間では人気らしい。しかし、流石に人気の限定品、ということで、これまでは気付いた時には既に予約完売状態で、我家では未だ味わえたことはなかった。ところが今年は、妻が気を利かせて早めに予約をしておいてくれたので、5,000本限定醸造のTailleventのBeaujolais-Villages Nouveau Premium Reserveの1本を解禁日に味わうことができた次第だ(因みにもう1本あるので、例年通り、暫く日を経たあとの味も試せる)。
結果は、驚きだった。文字通りPremium Reserveの名に恥じない、きちんとしたワインだった。箱に入り、コルク栓の上に更に蝋で封をしてあるのは、伊達ではない、という感じ。う~ん、悔しいけれど、ミーハーな妻に感謝だ。 😛