メダカの学校

昨日に引き続いて、基本英単語シリーズ話を少々。以前にも日記に書いた気がしたのだが、「全記時リスト」を見てもそれらしいタイトルが無いので、改めて(?)書いてみる。今日の単語は”school”だ。

“School”という単語は、日本の学校教育システムでの「英語」という教科で、まず最初に習う「基本単語」の1つだと思う。建物・制度・概念といった区別は可能であっても、意味は要するに誰でも知っている「学校」である。ところが、schoolにはそれとは別の、もう一つの単語があることを、オヤヂは37歳で初めて知った。当時勤めていた研究室の同僚と話した際に、そ奴が”school of fish”という表現を使ったからだ。そ奴は、米国の典型的な秀才で、Princetonで有機化学の学士号取得後、Harvardで生化学の修士号を取得、同じくHarvardで薬理学の博士号を取得(彼の”Defence [博士論文を認めてもらうための弁論]”をオヤヂも傍聴したが、見事だった)、その後はYaleのLaw Schoolに入って弁護士に華麗な転身を遂げた、つわものだ。因みに、fishがsheepと同じく単複同形の名詞であることは、23歳の頃にドイツ人に指摘されて、初めて知った。オヤヂが「英語の授業」で如何に何も学んでいなかったかがよく判る、端的なエピソードだ。

話がすっかり脇道に逸れた。そう、問題はschoolだ。第2の単語としてのschoolには、「(魚などの)群れ」という名詞と、「群れを成す」という動詞、としての意味があったんだネェ!そこでオヤヂが思いを馳せたのは、「メダカの学校」という文部(科学)省唱歌だ。「メダカの群れ」、即ち「school of fish」の”school”を、別の単語であるschool(学校)との掛詞として敢て「メダカの学校」と”翻訳”し、それを歌にして小学校という下等教育時代から全国民に教え込む、という日本の学校教育の驚くべき秀逸さに気付かされ、自分の受けた教育レベルの高さを改めて誇りに思うようになったのである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です