キャバクラ

先日、職場の同僚と一緒に、「キャバクラ」なるものに行く機会を得た。キャバクラとは、「キャバレー」と「クラブ」を併せた造語らしく、某情報サイトに拠れば、1985年の新語・流行語大賞で表現賞を受賞しているそうだ。キャバレーの庶民的会計とクラブの豪華な雰囲気を持った店というコンセプトらしく、素人(風)の若い女性がマンツーマンで接客するのに庶民的な明朗会計、が売りなんだそうだ。確かに、オヤヂが同僚と行ったキャバクラも、毎日のように通い詰めなければ、それ程経済的な負担を強いられることのない金額で1時間程度を若い女性と過ごせる、という店だった。

けれども、幾らチョット綺麗なお姉ちゃんと一緒に小一時間過ごせるからといって、それ程魅力があるところという印象は、正直言って持つことができなかった。同僚の話を信ずれば、この界隈では一番の品質(お姉ちゃんの綺麗さ加減と店の雰囲気を併せて)の店だったそうだ。確かに、以前にやはりその同僚に連れて行かれた別の店よりはマシだったにせよ、2回行って思ったのは、頻繁に通う価値は無い、ということだ。

酒好きのオヤヂとしては、きっと求めるものが同僚と異なっているのだろう。お姉ちゃんはちょっと綺麗でも、キャバクラのお酒は、(少なくとも2回とも)不味かった。オヤヂは、いつでも美味しいお酒が飲みたい。隣に素敵な女性が居れば、酒の味が上向くこともあるかもしれないが、”素敵”さには、必ずしも外見は重要ではないことは、常識であろう。特に、”素人(風)”を売りにしているお姉ちゃん達は、悪く言えば芸が無く、会話の中身すらも空虚だ。そんな飾り者(物)が傍に居たとて、不味い酒は益々不味くなるだけだと、今回改めて確認できた。

隣に居るのはオバチャンでもオヂサンでもいいけれど、いい雰囲気を醸し出してくれる相手と、飲みたいなぁ。それが叶わないなら、独りで寂しく飲むのも、却って愉しいかな。

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