本日は欧州車試乗三昧

先日から、Audi, BMW, Maserati, Alfa Romeo, FIATなどから、続々と新車発表会/展示試乗会のお知らせが届いている。本日は天候もよく、オヤヂも妻もオフの日だったので、BMWと、FIATの販売店(どちらも近所にある)に出掛けることにした。

BMW 135i 試乗車後姿

まず始めに、BMW販売店に行った。お目当ては、135i。このクーペには、PlayStation 3用の運転シミュレイタのGran Turismo 5 Prologueで散々乗っている。絶対速度では、より高出力エンジンを積んだ大型車に敵わないものの、きびきびとした小気味良い走りは特筆モノで、GT5 Prologueに収録されたクルマの中では、Ferrari F430に次いで運転して楽しいクルマであると、個人的には思っている。

BMW 135i 試乗車前姿

実際、乗ってみると思った通りに素晴らしいクルマだった。おろしたての新車なので未だ数百km の走行距離なのだが、マニュアル・シフターの動き、クラッチの繋がり具合、ブレーキのタッチなど、全てが滑らかで、自然な感触だった。乗り心地もごくごくマイルド。しかし、ハンドリングは素晴らしく、パワーステアリングのアシスト具合も比較的控えめで、しっかりとした操舵感を与えてくれる。そして、ひとたびガス・ペダルをグイッと踏み込めば、爽快な加速感であっという間に車速が上がる。高い車速に達しても、ハンドリングは常にニュートラル(~弱アンダー)ステアを保った儘だし、衝突緊急回避的なフル・ブレーキングをしても、姿勢の乱れは一切見せない秀逸なブレーキも魅力的だ。無理して難点を見付ければ、室内の遮音性が高過ぎて、エンジン音や排気音が殆ど聞こえず、折角の運転する楽しさをちょっとスポイルする形になっていると言えるだろうか。価格が諸経費込みで600万円と、やや高価だが、即買いか? …欲しい(けれども貧乏なオヤヂには無理だ)。

M3 front view

試乗を終えて販売店の中に入ると、M3 Coupeが展示してあった。右の写真をクリックして拡大してみるとよく判るが、ボンネットがカーボン製なので、下地の繊維の織目で塗装面に網目状の凹凸ができていたりする。ふーん、と思って眺めていると、実はM3の試乗車もありますよ、と販売員が教えてくれた。それじゃぁ、乗らせて貰わない訳にはゆかない、ということで、乗ってみた。結果は、まあやっぱりね、という感じ。カタログスペックは、何から何までオヤヂの愛車であるAudi RS4と似通っているだけあって、街中(田舎だが)でチョイ乗りしただけだと、RS4との差は殆ど判らなかった。その意味では、135iの方が小さくて軽くて気持ちよく走れた分、インパクトが大きかった気がする。

M3 rear view

更に、M3のミッションは何故か渋くて、思いっきり力を込めてシフトレバーを動かさないと、ギヤ・チェンジができず、文字通りギクシャクとしたシフト操作になってしまったのも、大きなマイナス・ポイントだった。それでも、1000万円の価値は充分あるとは思うが、同じ値段なら(既に生産を終了している)RS4を買っておいて正解だったとも思った。

次に、FIAT 500を見に行った。このクルマは、本国イタリアを中心に、欧州で莫迦売れしているらしいが、優れたデザイン性と、意外な程に先進の安全装備が満載であることを知れば、それが頷ける。以前にも書いたが、車格としては日本の小型車(Mazda DemioHonda Fit)のカテゴリーに入るのに、諸経費込みだと価格が2oo万円台の後半に入る、というのはやや割高にも見えるが、どっこい、走りもなかなかのものだし、ユニークさに価値を見出せるのなら、決して高い買い物ではないと思った。オヤヂは勿論、欲しい(けど貧乏だから…Cry)。

Fiat500 front view Fiat500 side view Fiat500 interior view

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