洗車をした

本日は、朝から「浄化槽の点検」というのがあって、休日なのにも拘らず比較的早起きして、庭に出た。庭に浄化槽があるのは田舎の証明だ、とオヤヂは思っている。都会ならば、きちんと下水道が整備されているので、各戸が汚水を浄化してから廃棄する必要は無い筈だからだ。浄化槽を作るにあたって負うことになる経済的な負担については、自治体から幾らか助成金が出るのだが、唯でさえ狭い庭のかなりの面積を浄化槽が占めてしまうのは、何となく釈然としない気もする。点検に来てくれた業者の人(超生真面目な仕事人[職人風])には、素晴らしい浄化槽だと絶賛されたが、正直なところあまり嬉しくはなかった。
それはともかく、晴天で暖かく穏やかな日だったので、久し振りに洗車をした。今日の我家には、ガレージに2台、屋外に1台、計3台の乗用車が停まっていたので、全てを洗ってみた。当然、流石に疲れた(そして昼寝をしてしまう羽目になり、折角の素敵な日のかなりの時間を惰眠で無駄にした)が、真夏のギラついた太陽光ではなく、冬の淡い日差しに照らされて輝く車たちを眺めるのは、車好きを自負するオヤヂにとっては、仄かな幸せを感じられる一時だった。

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写真のロードスター(注:車の格好についての呼称であって、決してM社製の某車の製品名に言及している訳ではない)は、結論から言えば、そこそこ気に入っている。何といっても、屋根(幌)が開くというのは、素晴らしい。オープンカーの魅力は、それに乗ってみたことの無い人には想像し難いかもしれない(以前のオヤヂはそうだった)が、悪天候の時以外は、季節や昼夜を問わず、屋根を開けずには走れなくなる程に素晴らしいものだ。加えて、この車のエンジンはかなり良い。量産大衆車としては世界最高レベルの回転数(9,000 rpm)迄、澱み無く回る。ハンドリングも、on the railに近く、悪くない。けれども、車重が1tを軽く超えるのに、2L直列4気筒エンジンをどんなに一所懸命回してみたところで、所詮は高級スポーツカーと比肩出来得る筈はない。実際、このロードスターと同じ製造会社のミッドシップ・スポーツ(しかもtype-R)を、オヤヂは嘗て所有していたが、こちらは車の大きさを全く感じさせない軽々とした走りを、公道でもサーキットでも満喫することができた。その3L(現行車は3.2L)V型6気筒エンジンは、殆ど芸術品だったし、ハンドリングはまさしくon the railで、いかなる速度で走行していようと、道路に沿って視線を移しながらステアリング・ホイールに手を添えているだけで、車が自然に一本の線をトレイスしていくような感覚だった。ああ、その素晴らしい愛車を、2002年3月に盗んでいきやがった不届き者、返してくれ〜!

序でに言うと、我がロードスターで最も不満なのは、タイヤだ。マイナー・モデル・チェンジ後の現行車には17インチホイールが採用されたらしいので、当然タイヤもそれ専用のものが再開発されたのに違いないが、オヤヂの車に装着された16インチのBS Potenza S02(所謂専用純正タイヤ)は戴けない。購入当初は、ディーラーオプションの17インチホイール+ヨコハマのスポーツタイヤが装着されていたが、これは今思うと非常に素晴らしいグリップ力を発揮してくれていた。残念ながら、約5,000kmの走行で坊主に近付いてしまったのだが、経済的な理由から(?)買い替えは控え、手元にあった純正セットを装着した次第だ。すると、それまではなんとも無かった発進加速時やカーブの旋回中に、タイヤが悲鳴を上げまくるようになった。乗り心地はソフトで悪くないとも言えるが、仮にもスポーツカーの格好をしているのだから、もっとスポーツできるタイヤを開発/装着して欲しかった。これでは、オヤヂの腕(運転技術)では峠を安心して気持ちよく走れない。

実を言うと、このロードスターは職場の上司もセカンド・カーとして所有していて、小生が黙っていても、上司がこの車の良さを皆に自慢してくれるので、助かっている。真紅のボディに、眩しく輝くBBS製アルミホイールがオプション装着された上司の車は、地味な色合いのボディにノーマル・ホイール装着のオヤヂの車よりも遥かに目立っているから尚更だ。が、オヤヂの車も足元にはさりげなく力が注がれていることんは、一応触れておきたい。サスペンションは、ディーラーオプションの車高/減衰力調整式のショックアブソーバに変更されているし、ブレーキローターはSPOON製の穴開き(drilled)タイプが奢られている。一見地味(傍で覗き込まないと見えない)でも、走りに直結するホンモノを追求するのが、オヤヂの美学だ。

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