サザエ尽くし

sazae1.jpg先週末、伊豆で食べたサザエがあまりに美味しかったので、例のオマールを輸入しているインターネットショップから、活きサザエ2kgを購入した。昨日、20個余りのサザエが届いたので、今日はサザエ尽くしの一日となった。

sazae2.jpgサザエと言えば定番の、つぼ焼きから食べ始めてみた。そして勿論、それは思った通りの味で美味しかったし、今迄はサザエ料理はつぼ焼きしか知らな かったのも事実なのだが、今回は折角沢山のサザエがあるので、別の調理法に挑戦した。まずは刺身。ご存知の如く、巻貝一般には蓋があり、サザエには特に頑 丈な蓋が付いているので、生きたサザエが蓋を閉めた状態だと、中身を取り出すのは難儀そうに見える。しかし、殻と蓋の間に無理矢理ナイフ(包丁でなく、寧 ろ先の鈍なテーブルナイフが良い)を差し込んで、グイッと力を込めて抉ると、意外に簡単に中身を取り出すことが可能だった。内臓部分まで綺麗に取り出すの にはややコツがいるが、それでも、指を使って貝柱めいた部分をからから剥離しながら、殻を渦巻きと逆方向に回転させてやるようにすれば、つるんと肝が抜ける。

sazae3.jpgそれをその侭、ワサビ醤油やレモン汁で食べても、肝の仄かな苦味と、身の部分の確かな歯応えが、堪らなく旨い。しかし、身が”安いアワビのような味 わい”であることから、先日TV番組で観たカプレーゼとアワビを合わせた料理をイタリア系アメリカ人であるNicolas Cageが絶賛していたのを思い出し、真似をしてみることにした。輪切りにしたトマトの上に、モッツァレラの薄切りを重ね、更にその上に適宜包丁を入れて “開いた”サザエの身にレモン汁を振って乗せ、もう一度トマトを重ねて、オリーブオイルを掛けたら出来上がり。これも、単なるカプレーゼより当然ながら歯 応えがあり、しかも僅かに残ったサザエの肝の苦味も加わって、絶品であった。

sazae4.jpgまた、送られてきたサザエに同梱されていたレシピの、サザエのエスカルゴ風、も試してみた。殻ごと軽くワイン蒸しにしたサザエの身と肝を、一度殻か ら取り出し、数度包丁を入れた後、みじん切りにしたニンニクと玉葱に溶かしたバターを加えたものと和えて、再び殻に詰め直す。それをオーブンで焼いてグラ タン風に焦げ目が付いたら出来上がり。カタツムリのエスカルゴと比べても遜色ないどころか、サザエの肝の味が好きなら、ひょっとして本家を超えているので はないか、と思える美味しさだった。

手打ちパスタまでは作らずに、やや手抜きをしてしまったが、今夜はサザエをふんだんに用いた豪華な欧風料理を堪能することができた。
sazae5.jpg

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です