Audi Driving Experience in 黒磯

AED_kuroiso01.jpg本日は、Audi Driving Experience Situation 4 (スポーツ・ドライビング)に参加してきた。冬季に参加した氷上ドライビングと、基本的なメニューは類似であるとも言えるが、路面の摩擦係数の低い氷上で は、低い車速で簡単に起きた事象が、舗装道路ではずっと高い車速でないと起きないことが殆どなので、冬季よりスリリングな体験だった。一方で、日常生活で 遭遇する可能性がより高いのは、氷上よりは舗装道路上での種々の状況なのだから、その意味では氷上での遊園地に居るが如き感覚の体験よりも、より現実的な 体験ができたとも言い得る。今回からは、スクール・カーが一新され、S4が3台(2台はSedanで1台はAvant)とA6 4.2 quattroが2台(2台ともSedan)になり、高性能且つ高級なAudi車を、思う存分振り回すことができる、というのも魅力の一つとなった。

AED_kuroiso03.jpg今回の会場は、栃木県黒磯にある、ブリヂズトンのプルービング・グラウンドだった。バンクの最大斜度50度というオーバル・コースの体験走行もでき たのは、長年の夢が叶ったという点で嬉しかった。バンクの内側でクルマを停めて車外に出て、バンクを徒歩でよじ登る試みもさせて貰ったが、意外にもゴム底 の運動靴を履いていても、バンクを登攀するのは不可能であった。それ程急な斜面でも、楕円形の曲線部分に造られている為、そこを特定の車速を維持しながら 走ると、遠心力が働いて車体が道路(50度の角度を持った壁)に押し付けられて、斜面の一番上(最も斜度のキツイ部分)を通っても、クルマが下にずり落ち る心配は全く無い。寧ろ、普通のカーブと違って、特定の速度(今回のコースの場合130-140 km/h)さえ維持していれば、ドライバがステアリングを切らずとも、クルマが自然とコースに沿って走り続けてくれるので、見掛け上は楕円のコースを走っ ていても、感覚的には無限の直線を走っているのと同じ意味合いになって、長距離/長時間走り続けた際のドライバの負担を軽減することが可能なコースだ。タ イヤの性能試験をするのには不可欠な設備だろう。しかし、走ってみて楽しいかと言われれば、答えは「ノー」だ。一つの経験として走るのは”面白い”が、何 度も走ったり、ずっと走り続けたいと願いたくなるような楽しさは無い。強いて言うなら、S4とA6 4.2Qの双方でバンクを走ってみた結果、A6の乗り心地の良さ+操縦安定性を改めて実感できたのが収穫か。
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メインの教習(体験)では、前回の氷上体験に続き、今回もまた自らの運転技術の稚拙さを痛感させられることになったが、冒頭でも述べたように、普段 の一般道で意図的に経験するのは困難だが、いざという時には役に立ちそうな状況設定が殆どだった上に、安全に直結するAudiの高性能振りを大いに実感で きたので、大変有意義であった。更に、ほぼ同じエンジンを積むS4とA6 4.2Qを普通の試乗では不可能な次元で乗り比べることができたのは、有難かった。よりスポーティにできている筈だと思っていたS4と比べて、A6の走り はスポーツ走行でも全く遜色無く、寧ろどんな状況下でも常に快適さを維持し続けるだけの余裕すら感じられたのは、驚きであった。妻はS4には魅力を感じな かったらしい一方で、A6 4.2Qはハッキリ欲しがりやがった。オヤヂも、RS4を買ったことを後悔はしていないが、S4にしなくてよかったとは思った。尤も、A6 4.2QもRS4も、ほぼ1千万円の値札を付けて平気で売られているクルマたちなのだから、誰もが欲しいと思ってしまうだけの素晴らしい魅力が無ければ (誰にでも買えるかどうかは別として)、わざわざ作り続ける価値も無かろう!

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