頑張る紫蘇

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我家のガレージ前は、人造石のタイルが敷き詰めてあるのだが、築後約3年が経過すると、タイルとタイルの隙間には僅かではあるが、周囲から飛んできた土が溜まっている。先日、その僅かばかりの土のそこかしこに、紫蘇が芽生え・根付いているのを見つけた。

我家では、主として二階のベランダに於いて、食用植物栽培を行なっている。所謂家庭菜園という奴をベランダに造ってある、と言い換えてもいい。ホー ムセンターで売っているフラワーポットに園芸用の培養土を入れ、野菜やハーブ類の種を蒔き、育てているだけのことだが、経験上、紫蘇科の植物は栽培が非常 に容易なことが判っている。そして、放って置いても立派に育ち、寧ろ育ち過ぎ/増え過ぎる程なので、畢竟、人間や昆虫や野鳥達が食べ残した大量の紫蘇類 (アオジソ、アカジソ、バジル等)が、真に大量の種子を実らせることとなる。種子の一部は、翌年に蒔く為に収穫することもあるが、一部(或いは大部分?) は収穫されぬまま、ポット内の土の上や、ベランダの床の上に自然に零れ落ちる。それらの種子は、雨に流されたり、風に飛ばされたりして、次第に辺りに飛散 して行く訳なのだが、やがて春が来ると、ベランダ周囲の雨樋の中や、家屋周囲の地面、そしてガレージ前の(本来は在る筈の無い)僅かな土から、発芽するの だ。

意図的に種を蒔いて育てている紫蘇は、今年も充分過ぎる程あるのだが、劣悪(の筈)な環境で健気に生きようとしている紫蘇たちを抜いてしまうのも、何だかあまりに可哀そうなので、時々液体肥料なんぞをやってみたりしながら、今後の経過を見守ることにする。

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