あれ、赤信号に引っ掛かったぞ?

夜中に仕事で呼ばれ、明け方の交通量が極端に少ない道を、Mazda Roadsterの幌とアクセルを両方全開にして帰宅した。そして、オープンカーで夜明け間際のcool & crispな空気をもろに感じながら走る、という行為は、ナニモノにも換え難い魅力があることを、改めて確認できた。夜通し働いた仕事の疲れも忘れさせてくれる、至高の時間だ。但し、ちょっと苦笑を禁じ得ない出来事もあった。

職場と自宅の間の道(所謂通勤路)では、特に復路で、”この信号が青に変わった瞬間に発車すると、あの信号まではずっと青”という区間がある。Audi RS4でその区間の走行を楽しんでいることは、以前に書いた通りだ(2007年5月2日:左ハンドル仕様の右ハンドル車の弊害)。前述の如く、今朝は交通量が少ない時間帯に復路を通ったので、例の区間を”お愉しみモード”で走ってみた。Audi RS4の場合、ガス・ペダルを床まで踏んでしまうと凄いことになってしまうので、全開の8割程度の踏み加減で加速後、暫く定常速度走行をし、”ゴール地点”の信号で右折する為に、ヒール・アンド・トウ (heel & toe) を駆使してシフト・ダウンしながら減速する、その最後の減速を愉しむ点に、オヤヂは主眼を置いている。

そこで、Mazda Roadsterでも、信号が青になった瞬間に、気楽に加速を始めた。だが、流石に本気で加速しないことには、あまりにもAudi RS4と加速度に差があることに直ぐに気付いたので、程無くガス・ペダルを床まで踏んで加速してみる。Rev limitの7,000 r.p.m.でシフト・アップを繰り返しながら、順調に車速を上げて行く。おや、変だぞ、遥か前方では、既に歩行者用信号が点滅し始めているのが見えるジャン? あの突き当たりの信号を右折しなければならないのに? RS4ならば、歩行者用信号の点滅前に余裕で右折し終わっているのに? まだ加速途中の全開走行をしているうちに、最早黄色信号だよ。あ~あっ、赤になっちゃった。ブゥオ~ン、ブゥオ~ン、ブウォ~オンッ、と早朝の閑散とした交差点の赤信号の前で、ヒール・アンド・トウのエンジン音を虚しく響かせながら、急停車したMazda Roadster。その後の1分30秒余りの停車時間の長かったことといったら!…Roadsterでは、通勤路の最大の愉しみが味わえないことを、期せずして思い知らされてしまった。

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