ドンペリ

今夜は、ホームパーティを開いた。1日早いクリスマス・パーティーくらいの積りであったが、懇意にして戴いているご夫婦と、寿司忠のご夫妻が、共に大量の(新築)祝いの品々を携えて来てくださった。我家は心許りのもてなしの用意しかしていなかったので、恐縮至極であった。お陰で、宴の模様を写真に撮るのをすっかり忘れてしまった。残念なことである。


パーティの席では、一応ちょっと気取って、シャンペンの栓を抜いてみた。しかも、シャンペンの代名詞とも言い得る程の知名度の割りには、誰もが気軽に飲んでいるわけではない、あのドンペリである。オヤヂはフランス語はからっきし喋れないので、Dom Pe’rignonを正しく発音できる筈も無く、またドン・ペリニォンとカタカナで正式名称を言うのでさえ何故か憚られる、オヤヂには縁遠い酒だ。その酒を口にするという稀有な経験を、来客の方々のお陰ですることができた。

結果、ドンペリはやっぱり素晴らしく美味い、と思った。銀座の高級クラブで市価の何倍もの金額を払ってまで飲む価値があるかどうかは別として、たまの贅沢に、というのだったら飲む価値のある絶品だ、と思ってしまった。美酒と、素敵な来客のある楽しさとに、すっかり酔いしれた晩であった。

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