やはりFedoraは嫌いだ!

ふと気付くと、Fedora (最もユーザ数の多い[?] RedHat系Linuxディストリビューションの1つ) のバージョンが「9」になっていたので、インストーラDVDのISOイメージを、ダウンロードしてみた。オヤヂが知る限りでは、FedoraはRedHat系Linuxの実験室的性格を持っており、種々の”新機能”を試す為に、パッケージに含まれるソフトウェアの数が多く、其々の更新サイクルも早いし、Fedora全体のバージョンアップのサイクルも比較的早い。一方で、各ソフトウェアが全て充分にテストを重ねた上でリリースされている訳でもなければ、定評ある成熟した粒揃いのソフトウェアのみで構成されたパッケージという訳でもないので、安定性に欠ける面が否めない。従って、常に”Linuxの最先端”を走っていたいユーザには選択肢の一つとなり得るが、安定性・堅牢性・汎用性などを求めるユーザには必ずしも向いていないとされる。

オヤヂがダウンロードしたことがあるのはFedora 7迄で、確か”不安定性”が気に入らなくて、他のディストリビューション (Open SUSE, Ubuntu, Debian GNU/Linux, Gentooなど) を色々と試す内に、いつしかFedoraへの興味を失ったと記憶している。今回は(も)、自作64ビットCPUパソコンを実験台にした。最近では、”使い易くなった”という謳い文句に誘われてインストールをしてみたものの、オヤヂにはいまひとつその便利さが理解し切れないDebian GNU/Linuxがインストール済みのPCだ。Fedora 9のx86_64版ISOイメージファイルの直接ダウンロードではなく、ディストリビュータの勧告に従う形でBitTorrentを用いてのダウンロードを選んだところ、Fedora 9 x86_64版ISOイメージは超minorityだったらしく、DVD 1枚分 (3.9GB) のファイルのダウンロードに36時間も掛かりやがった!

まあしかし、時間は掛かってもダウンロードは無事に済み、焼きあがったDVD-RディスクをFedora 9インストーラの自己診断機能でチェックするとエラーも無かったので、早速インストールを開始した。Anacondaという恐ろしい名前のインストーラは、以前よりもずっと洗練された (=日本語表示させても細部の粗さが目立たなくなった) graphical user interface (GUI) を備えており、これならWindowsユーザにも違和感無く受け入れて貰える可能性はあるな、とオヤヂに思わせるだけの仕上がりを見せていた (一般のWindowsユーザの何割が自分でOSのインストールを試みるのかは、オヤヂには皆目見当も付かないが)。

30分程でHD (200G) のフォーマットからWorkstation型設定 (「オフィスとプロダクティビティ」+「ソフトウェア開発」) のインストール迄が恙無く終了。めでたくPCの再起動を行うこととなった。インストーラDVDを取り出し、画面の「再起動」ボタンをクリックすると、再起動プロセスが進行する。順調だ。…ところが! 😯 “FirstBoot (注: Fedoraのインストール後、最初に起動した際に、ユーザに初期設定をステップ・バイ・ステップで行わせる機能) に問題が発生”したために、バグ・レポートを促す画面が表示されたではないか。 😡 面倒臭いなぁと思いながらも、仕方なく了解した旨のボタンをクリックすると、グラフィカル・ログインの画面ではなく、テキスト(コンソール)モード・ログインの画面に切り替わってしまった。そこで更に仕方なく(ログイン後にX-Windowサーバを起動させればいいや、と思いながら)rootでログインしようとすると、何とログインできない 👿 ! root以外のユーザは未だ作成していないし、最初に設定したrootのパスワードを誤入力している筈もないし、要するにrootでログイン不能な理由は無いのだが、何度試みてもログインできなかった。

これだからFedoraは嫌いだよ、と改めて思い、原因を追究したりバグ・フィックスを試みたりする気にもなれず、あっさりとFedora 9の試用は諦めて、4月末にリリースされたばかりのUbuntu 8.04 LTSを上書き新規インストールしてやった。言う迄も無いが、最新版Ubuntuはインストールも起動も一切問題なし。UbuntuのインストーラはDVDではなくCDに納まるので、イメージファイルのダウンロードもあっという間に終わるし、インストールも同様に素早く終わるし、GUIも洗練されているし、本当に申し分ない。それに比べてFedoraは…。もう二度とFedoraには触れんぞ、と誓ったオヤヂであった。

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