ツインリンクもてぎ会員講習

ツインリンクもてぎ (TRM) のロードコースでスポーツ走行ができるようにする為、友人のこだまさんに誘われて、TRMS-C (ツインリンクもてぎクラブスポーツ) 会員講習を受講した。車両規定/走行規定は、富士スピードウェイ (FSW) や筑波サーキット (TC) よりも厳しい印象を受けた(厳しさの順はTRM>TC>FSW)が、その割りに、えっ? と驚かされたのは、TRMS-C会員同士の同乗スポーツ走行が認められていることである。FSWやTCの会員枠スポーツ走行では、同乗走行は認められていないだけに、興味深い。

TRMからの帰路には、某所で行なわれていたAudiイベント(こだまさんも参加)の見学に行き、インストラクタの方々にご挨拶をすることができた。するとご褒美に(?)、クローズド・コース(オーバル周回路)でAudi TT RSの試乗を許して戴けたのには、大いに感激した。そして、TT RSの素晴らしさにも感動を覚えた。

2.5L  IL5 intercooler turboエンジンは、ごく低速回転から強大なトルクを発生する為、所謂ターボラグを感ずることは殆ど無く、恰も大排気量自然吸気マルチ・シリンダー・エンジンのような力強さと滑らかさを備えており、非常に乗り易かった。但し、もう少し高回転まで回せるエンジンの方が、「回せる気持ち良さ」を味わえる分、個人的には好きであるが…。

サスペンションも、しなやかさと逞しさの双方を兼ね備えている素晴らしいもののようだ。180 km/hを超える速度でやや荒れた路面を走っても、スキーのモーグル競技の選手が、柔らかな下半身の動きでショックを吸収しながらコブを乗り越え、上半身は殆ど上下しないように安定させた侭で斜面を滑走するのと同じような感じで、矢の如く安定して突き進むことができた。

そして、ブレーキの制動力も素晴らしかった。他のRSシリーズ (RS4、RS6) やR8に比べると、ずっと小振りなブレーキが装着されてはいるが、車重が軽いせいかそれで必要充分であり、超高速からの急制動の際にも全く不安は感じなかった。逆に、キャリパー & ロータのブレーキ・システムが小振りなことで、わざわざセラミック・カーボン・ブレーキを採用せずとも、バネ下重量を低めに保つことができており、運動性能向上に貢献しているのではなかろうか。

残念ながら、ワインディング路や低μ路での走行は体験できなかったため、新世代quattroの真価を発揮させるような走りは確かめることが叶わなかったが、近年のAudi RSシリーズでは最も「楽しい」クルマなのだろうということを推測するのには充分な、素敵な体験だった。オヤヂがお金持ちだったら、是非とも欲しいなぁ…。

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