ポルシェが壊れた!(911 GT3 RS)

本日オヤヂは、群馬県高崎市にある関越スポーツランドに、Porsche 911 (997前期型) GT3 RSで出掛けた。ジムカーナ場(舗装された平らな広場: 要は、白線や車輪止めで区切られていない、広い舗装駐車場のイメージ)にパイロンを立てて、「スラローム」や「8の字旋回」、そして「定常円旋回」などを体験することで、クルマの挙動を知り、更にはクルマの挙動を能動的/積極的にコントロールする練習をするのが目的だ。

ところが、走り出して間もなく、メーターパネルに”発電機の機能不全に因りバッテリー充電不良”という旨の警告が表示され、パワーステアリングが利かなくなり、急にステアリングが重くなった。そしてその僅か1、2分後には、”エンジン温度異常上昇”の旨の警告が現れ、実際に水温計は摂氏120度を振り切り、油温計も摂氏140度を示す始末。急な異常事態に動転しながらも、オヤヂはGT3 RSを駐車場に停車させた。急いで後部エンジン・フードを開けてみると、案の定、クーラント(冷却水)は完全に沸騰し、リザーバ部の蓋の隙間から吹き零れ、水煙がモクモクと立ち上っていた。エンジンの完全なるオーバーヒートだ。

こんな(=オーバーヒートした)時は、急にエンジンを切らずに、暫くはエンジンを掛けた侭で、残った冷却水を少しでもレィディエィタに循環させ、エンジンを冷やす努力をした方が良いとの判断で、少しの間はエンジンを切らずに様子を見ていたが、一向に温度が下がる様子は無いので、オヤヂは諦めてエンジンを停止させた。そして改めてエンジンを観察してみると、何とファンベルトが切れていることに、直ぐに気が付いた。当然、予備のファンベルトの備えなど無いし、例え持っていても自分で交換/装着作業などできる筈も無いので、以降の走行は不能。オヤヂのGT3 RS挙動体験練習は、開始後僅か数分で幕引きとなってしまった。

壊れてしまったものは仕方がないので、即刻修理を依頼しようと、関越スポーツランドから最も近い、高崎のポルシェセンターに電話で問い合わせたところ、入庫車+予約車が満杯で、10日以上後にならないと修理に取り掛かれないし、それ迄の間の車両の保管場所についても責任を持てない、といった主旨の、事実上の断りの返答を貰ってしまった。その次に近いポルシェセンターは、先日車検を依頼した、オヤヂの自宅近くの店しか無い事も判ったので、自走不能となったオヤヂのGT3 RSは、哀れにも積載トラックに積まれて、遥々家路(修理工場への道)を辿る事になった。

幸い、積載車の運転手のお兄さんは、クルマ好きで気さくな良い人だったので、クルマ談義に花を咲かせているうちに、長い筈だった道中も退屈せずに済み、目指すポルシェセンターにいつの間にか無事に到着することができた。そして取り敢えずは、修理を依頼して、オヤヂはタクシーで帰宅した。

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