立食パーティ

昨日は、職場関連の立食パーティがあった。約2時間会場に居て、日本人も立食パーティが巧くなったな、という感想を持った。勿論、筆者はオヤヂとは 言ってもさほど古い人間ではないし、酒好きとは言っても始終パーティに出席しているわけでもない。しかし、筆者が社会に出て未だ間もない1990年代初め とは、明らかに様相が変わってきていると思うのだ。

15年程前に小生が出席していた会場では、立食パーティと銘打ってあっても、結構な数の椅子が壁際に並べられていて、その椅子が着座する人々でまた 見事に皆埋まってしまう事が屡であったと記憶している。人間、座席に腰を下ろして落ち着いてしまうと、再び腰を上げて移動するのは億劫になりがちだろう。 特に酒が入っていると尚更ではないか?また、優しいコンパニオンやボーイたちが潤沢に雇われていると、頼みもしないのに料理を適当に小皿に取り分けて、壁 際の”席”迄運んできてくれたりまでするものだから、益々立ち上がる必要がなくなってしまう。すると畢竟、会場内に島状に分布している人の群れをあちこち と移動しながら、様々な人々と適度に談笑し、交友関係や知見を広める、という立食パーティの醍醐味が失われてしまう、如き図式だった。

ところが、今回の立食パーティでは、椅子に座っている人々は僅かで、しかも人々の離散攪拌集合のサイクルが比較的短いので、ある場所で長時間同じ面 子同士が話をし続けているということが無く、絶えずあちこちで新たなメンバーによる新たな”立ち話”が始まり、また終わる、ということが繰り返されてい た。そうしてその間にも、会場中央に並べられた料理と、周囲にある酒類・非酒類の飲料は、きちんと消費されていた。この様子は、最近海外で経験してきた立 食パーティと比べても何ら遜色ない。天晴れだ。

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