ブレーキパッド交換(Gallardo LP560-4)

先日の富士スピードウェイ(FSW)のスポーツ走行が始まる前、Lamborghini Gallardo LP560-4のフロント・ブレーキパッドの摩耗が激しく、そろそろ終焉を迎える頃だということに、オヤヂは気付いていた。そして実際、スポーツ走行中に摩耗が更にどんどん進み、サーキットから自宅迄の帰路走行分の摩材は残しておかないと危ない、という”限界点”まで減ってしまったので、最後は已む無く走行を中止した程であった。リア・ブレーキパッドに関しては、キャリパーの構造上、タイヤ(ホイール)を外して覗き込まないとパッドの残量が確認し難くなっているので、よく判らなかったが、経験上はLP560-4の場合、フロント・ブレーキに比べてリア・ブレーキの負担は軽く、従って摩耗もリアの方が進みが緩やかだと推測された。因みに、LP560-4の純正ブレーキの場合、前後ともパッドの摩耗センサを備えており、パッドがある程度以上減ると、運転席のメーターパネル内に警告灯が点くようになっているが、オヤヂのLP560-4はフロントのブレーキ・システムはENDLESS製だし、リア・ブレーキもパッドがENDLESS製なので、純正システムのパッド摩耗センサは、配線を加工して無効にしてある。

いずれにせよ、フロント・ブレーキパッドは絶対に交換が必要な状態なのは明らかだったので、以前から時々お世話になっている、川越の5x(ファイブエックス)に前後ブレーキ・パッドの交換作業を依頼した。今迄装着されていたパッドは、フロントがCC-Rg、リアがType-R(共にENDLESS製)だったが、今回はフロントは新品のENDLESS製のMX72、リアはちょっとだけ使用済みの純正(=FERODO製OEM)に換えて貰うことにした。

交換作業が始まって間もなく、深尾さんと羽石さんが深刻な顔をして、オヤヂの処にやって来た。「旦那ぁ、ヤバイことになってますぜ…。」「え、何が?」「リアのブレーキパッドの摩材が全部無くなって、基盤の鉄が露出してしまい、それがローターを削っちゃってるんでゲス。しかも、それでパッド/キャリパの温度が上がり過ぎて、ピストンのダスト・ブーツ(シール)が融けてしまってるんでやんスよ。」「えぇ!? そりゃぁてぇへんだぁ!」という訳で、オヤヂがピットに確認しに行くと、確かに、リアのパッドは摩材が無くなってしまっていたし、キャリパのピストン周囲にあって塵埃の侵入を防いでいるゴム製のリングは、(熱で)ボロボロに劣化していた(汁)。リアのブレーキロータも、パッドの摩材でなく基材の鉄が直接擦り付けられたせいで、傷付いていた。

深尾/羽石両氏の話では、”リアのブレーキ・キャリパのオーバーホールが必要な状態だが、現在5xには必要部品が無いため、直ぐにオーバーホール作業はできない。一応はリアブレーキも作動する状態のようなので、当座の応急処置として、ブレーキパッド交換をしておくが、スポーツ走行は厳禁である。” ということだった。勿論、オヤヂとしてもそれ以外の手立てが無いことは一目瞭然だったので、予定通りの前後ブレーキパッド交換をお願いした。写真は、”酷使され過ぎた”パッドの無残な姿である。考えてみると、フロントのENDLESS製ブレーキ・キャリパ(Racing MONO 6)用のパッドの摩材の厚さは20mm近いが、リアの純正(Brembo製OEM)キャリパ用パッドの摩材の厚さは10mmにも満たない。従って、幾らリア・ブレーキの負担が少ないとは言っても、ぶ厚いフロントの摩材が殆ど摩滅しきる迄ブレーキを酷使していれば、リアの摩材も無くなっていて当然、と思わなければならなかったのだ。いやぁー、大事故に至らなくてよかった!

ところで、パッドの交換作業が終わり、5xを出た直後のオヤヂの感想は、「ブレーキの効き、普通じゃん?!」だった(苦笑)。

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