クルマ挙動制御体験レッスン@関越スポーツランド

本日は、いつもの「のんびり走行会」のメンバーで、関越スポーツランドのジムカーナ場に出向いた。実は昨夜、スポーツランド傍のゴルフ場のホテルに泊まって(Sさん、格安宿泊料金の便宜を図ってくださり、ありがとうございました!)、プチ宴会で夜中まで楽しんだので、オヤヂは今朝起きるのが少々辛かったのだが…。

本当は、丸一日の雨天を皆で願っていたのだけれども、生憎と降雨の気配は全く無く、丸一日(夕暮迄)は、完璧な晴天だった。雨が降って路面が濡れると、摩擦係数(μ)が低くなってタイヤが滑り易くなるので、タイヤのグリップが破綻した際の、クルマの様々な挙動(変化)を体験し易くなるのだ。乾いた路面でμが高い場合、タイヤを滑らせる為には少々テクニックが必要なのと、摩擦力で滑りは直ぐに収束に向ってしまうので、滑りを維持する(滑らせ続ける)のは更に難しい。

ブレーキ操作、スロットル操作、そしてステアリング操作で、タイヤ(4輪其々)に掛かる荷重を変化させたり(更にはサスペンションのバネの伸び縮みを変化させたり)、タイヤのスリップアングルを変化させたりして、積極的・能動的にクルマの挙動を変化させ且つ制御する、という練習を丸一日するのが目的なのだが、低μ路の方が高μ路よりも低速で挙動変化が起き易いので、その分、落ち着いて運転操作をすることができるという点で、素人が練習するには雨天の方が条件が良いと言える。晴天でμが高い路面で練習すると、速度が高くなる分、どうしても精神的(物理的にも?)余裕が無くなり、我々素人は運転操作が狙い通りにできないことが多くなってしまう。

今回もまた、お馴染みのモータージャーナリスト斎藤 聡 氏とプロフェッショナル・レーシング・ドライバの井尻 薫 氏とに、ご指導をお願いした。クルマの挙動変化を起こすきっかけ作りにさえ苦労してしまうオヤヂたち素人を尻目に、お二人のプロ(特に斎藤さん)は、どんなクルマに乗ってもいとも簡単にドリフト・モードに持ち込み、タイヤを滑らせながら自由自在に操ってしまうのは、本当に流石としか言いようが無い。

参加者は9名。紺のPorsche 996 GT3のM氏、赤のトミーカイラ・チューンド BMW 325iのU氏、白のMazda (ユーノス) NA RoadsterのT氏、灰緑のNissan R34 GT-RのA氏などの「のんびり走行会」常連さんに加えて、赤のAlfa Romeo Spiderで参加のY氏、Audi Driving Experience (ADE) でご一緒して戴いたのがご縁で大阪から遥々Volkswagen Passat Variant R36で駆けつけてくださったT氏、やはりADE仲間で今回はMazda RX-8を持ち込まれたT (“ジャイアン”) 氏、そして水色のAudi R8を振り回してみたかったという「こだま」さん、という錚々たるメンバー。偶然通り掛った通行人(?)の方からは、「クルマ雑誌の撮影会ですか?」という質問が出た程、車種も車色もヴァラエティ豊かであった。

オヤヂは、赤のPorsche Boxster S (986)で参加した。Porscheとは名ばかり、と言っても過言ではないと思いたくなる程、986 Boxster Sの走行性能は情け無い(ファミリーカーと呼ぶなら許せるが、スポーツカーとは絶対に呼べない)ので、チャラチャラした見かけ重視のクルマ、という嘲笑の念を込めて、オヤヂはこのクルマを「チャラ男」と呼んでやっている。チャラ男は、性能的にスポーツ走行には不向きなのだが、オヤヂの所有車の中では、最も安くて低グリップのタイヤ
(DUNLOP SP Sport 9000)が装着されているので、ドライ路面でタイヤを擦り減らせながら振り回して遊ぶには、寧ろチャラ男の方が(経済的で)良かろう、ということで選んでみた。そんな訳で、オヤヂはチャラ男の走りには全く期待していなかったのだが、斎藤さんがデモンストレイションしてくださると、チャラ男が滑りながら生き生きと走るので、ちょっと考えを改めざるを得なかった。タイヤ/サスペンションに掛かる荷重、推進力、旋回力、などの変化を、適切なタイミングで、適切なブレーキ/スロットル/ステアリング操作をすることによって与えてやれば、チャラ男でも充分に楽しく走れるのだ、ということが判った。だがしかし、丸一日もがき苦しんで、散々タイヤからスキール音や白煙を出してはみたが、最後に偶然、連続定常円旋回ができたのみで、とうとう思い通りのコントロールはできなかった。でも、勉強になったし、楽しかったなぁ!

そして、1日の終りには、「ジャンケン・ジュース」。皆でジャンケンをして、負けた者1人が全員に缶ジュースを振舞う、というADE(のインストラクタ間)では恒例の企画だ。残念ながら負けてしまったAさん、ご馳走様でした; 激闘の末に味わう「タダ(無料)」のジュースの味、最高ッス! これぞホントの缶無料(感無量)、なんちゃって。(#^o^#)

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