リア・ブレーキ導風ダクト装着(Gallardo LP560-4)

7月に行った富士スピードウェイ(FSW/FISCO)のスポーツ走行で、オヤヂのLamborghini Gallardo LP560-4は、意外にリア・ブレーキの負担が大きく、ロータ&キャリパの温度が限界近くまで上昇してしまうことが判ったので、以前フロント・ブレーキの冷却用に導風ダクトを製作・取付して貰った際と同様に、江戸川の某店T氏に、リア・ブレーキ冷却用導風ダクトの製作・取付を依頼した。

序でに、自動昇降式リア・ウイングの、随意昇降スイッチの製作・取付も依頼してみた。こちらは、T氏1人の手に負えないことが既に判明していた為、さいたま市内の某B社に製作を依頼するという、少々面倒な形になった。LP560-4のリア・ウイングは、時速120kmを超えると自動的に上昇し、その後に時速80kmを下回ると自動的に下降する(“格納”される)。この手の自動昇降式リア・ウイングは決して珍しいものではなく、同じAudi/Volkswagenグループの車たち(Audi R8系, Audi TT系, Porsche 911系, Porsche Boxster/Cayman系, etc.)にも備わっている。そして、Audi/VWグループの車には通常、任意でリア・ウイングを昇降させる為のスイッチが備わっており、走行速度に無関係に、羽を上げっ放しに(そして下げっ放しにも)することが可能である。ところが、Lamborghini Gallardo LP560-4には何故か、その手のスイッチが備わっていないのである。そして、あとから(Lamborghini社には内緒で)リア・ウイングの随意昇降スイッチを取り付けようとすると、車速信号を誤魔化したりカットしたりする必要があり、そういう電子回路を製作したりプログラムを組んだり(?)するのが、結構面倒臭いらしいのだ。

で、先月下旬にLP560-4を預けて半月余りが経ち、本日漸く車両を受け取ることができた。流石はT氏だけあって、アルミニウム製のリア・ブレーキ冷却用導風ダクトの出来栄えは、フロント用に勝るとも劣らぬ見事なもので、フロント同様にやはりサスペンションアームに取り付けられていた。また、リア・ウイングの随意昇降スイッチもきちんと機能することが確認でき、オヤヂは停車中のLP560-4の羽が出ているのを、生まれて初めて見ることができた(※注:Gallardo LP570-4 Superleggeraや、LP570-4 Super Trofeo Stradaleの場合は、リア・ウイングは固定式[上がりっ放し]で、より大型のものが装着されている)。オヤヂは近日中にFSWに出掛けて、新規に装着したリア・ブレーキ用導風ダクトの冷却効果が出るかどうかを検証すると共に、リア・ウイングも上げっ放しにして、中・低速コーナーでダウンフォースが上がるか否かを確認(羽が小さいので、体感は困難かもしれないけれど)してみる積りだ。

ところで、今回江戸川の某店に車両を預けた結果として、驚かされたことがある:サイドブレーキのパッドが一枚だけ、無くなっていたのだ 😯 ! 正確には、左右後輪に備わるサイドブレーキの、2対(計4枚)あるパッドのうち、右外側の1枚のみ、摩材が”消えていた”のである。写真を撮り忘れてしまったが、残された基盤を見ると、摩材が摩滅して無くなったのではなく、基盤から剥がれて消失した、という感じに見えた。T氏の推測では、サーキット(言う迄も無くFSW)走行直後に、ピットで駐停車中にサイドブレーキを使った際、高温(摂氏400度超)のブレーキ・ロータにパッドが触れ続けた為、基盤に摩材を貼り合わせてある接着剤が融解/変質してしまい、摩材が基盤から剥げ落ちたのだろう、ということだった。確かに、減速用の所謂(普通の)ブレーキ・パッドと違い、サイドブレーキ用のパッドは、ジムカーナ競技用のサイドブレーキ・パッドでもない限りは、例えば摩擦熱で高温になるなどということは想定していないであろうから、接着剤も非耐熱性のものが使われていてもおかしくない訳で、T氏の仮説もまんざら在り得ない話ではないな、とオヤヂも思う。

しかしとにかく、サイドブレーキ・パッドが1枚「無い」侭の状態では、安全上の理由でお車をお返しする訳には参りません、とT氏。しかも、困ったことに、Lamborghiniの正規販売代理店系列には生憎サイドブレーキ・パッドの在庫は無く、イタリア本社からの取り寄せとなるので、更に1、2週間は車両を預けておかねばならない見込みだという。そ、そんなぁ、既に半月も手元を離れていたLP560-4が、更に半月も戻って来ないなんて、寂し過ぎてオヤヂには耐えられまへんデェ! 早くサーキットに行って、ダクトと羽の効果を試したいのだし、何とか代替案を考えないと…。

そこですぐにオヤヂが思い付いたのは、Audi R8用のサイドブレーキ・パッドを流用するということ。流用、といっても、LP560-4用の部品の殆ど全てにアウディのエンブレム(Four-Rings)が刻印されているし、元来LP560-4用もR8用も共にBrembo社製OEMなのだから、その儘「同じ物」な筈である。実際、先日のリア・ブレーキ・キャリパのオーバーホールの際にも、Lamborghini Gallardo用ではなく、Audi R8用のoverhaul kitを用いた実績もある。ということで、オヤヂが以前RS4 (B7)や妻のTT (8J)の購入でお世話になった、最寄のAudi正規ディーラのM氏に早速電話してみた。すると、M氏はAudi正規ディーラ系の日本国内在庫を調べてくださり、結果として豊橋にあることが判ったので、それをすぐに江戸川の某店に送付するよう、迅速に手配してくださった。畢竟、Audi R8用サイドブレーキ・パッドは、オヤヂがM氏に電話で問い合わせた2日後にはT氏の手元に届き、本日迄に無事に交換作業が完了した次第である。Mさん、ありがとうございました!

今回掛かった諸費用を合計すると、少し前の大卒者初任給程度(現在の大卒者初任給は約21万円だそうなので、オヤヂの知っている初任給よりも随分と上がっているが…)になった。想定内の金額ではあるが、益々貧乏に拍車が掛かってしまったのが悲しい 😥 。

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