リア・ブレーキ・パッド交換(NC Roadster)

最近は、すっかりオヤヂのMazda NCEC Roadster メインテナンス備忘録と化している当ブログであるが、今日も例外ではない: 今回は、DIYでリア・ブレーキ・パッド交換に挑戦してみた。


リアのジャッキアップ パッドは、Mazda純正品にしようかとも考えたが、折角交換するんだし…と逡巡した挙句、ネット検索をした限りでは比較的評判のよさそうな印象の、Project μの「type HC+」を選んでみた。

先ず、油圧式フロアジャッキをリアのデフ・ケイス下面に差し込み、NCEC Roadsterのリアをジャッキアップ。車体左右のリア・ジャッキアップ・ポイントにウマを当てて、左右のリア・タイヤを外す。ここまでは、リアのタイヤ交換と区別が付かない。尤も、タイヤ交換程度の作業なら、面倒なのでウマを当てることはないだろうけれど。

キャリパーはずし 続いて、サイド・ブレーキ・レバーがリリースされている(引かれずに、押し下げられた状態にある)のを確認後、キャリパー裏側のボルト2本を、12mmのラチェット・レンチを用いて外す。これでキャリパーは、何処にも固定されていないフリーの状態になるので、素直に引き抜く。外れたキャリパーは、ブレーキ・ホースに負荷が掛からぬように注意しながら、サスペンション・アームの適当な所に引っ掛けて置く。次いで、ブレーキ・ディスク・ロータの内・外側(=表・裏側)に各々1枚ずつ装着してある(=古い)、ブレーキパッドを取り除く。スプリングの役割をする金属板で押さえられているだけなので、簡単に外れる。

新旧パッド 取り除かれた古いブレーキ・パッドから、固定補助用(?)の薄い金属板を取り外し、耐熱ブレーキ・シリコン・グリス(今回用いたのは、WAKO’S Super Silicone Grease V251という製品)を塗布後、新しいブレーキ・パッド(project μ type HC+)に取付る。そうして、新しいパッドをホルダーに装填。その後、キャリパーを元通りに装着すれば、ブレーキ・パッド交換作業完了だ。しかしここで1つ、通過しなければならない重要な関門がある。キャリパーのピストンは、磨耗して薄くなったパッドをロータに押し付ける役を担っていたので、ロータを挟み込む面に随分突出している訳だから、そのピストンを引っ込めてやらないことには、厚みのある新しいパッドにピストンが引っ掛かり、キャリパーを元通りに装着することができない。

ピストン・ツール新パッド装着完了 しかし、ピストンは手で押す程度の力で引っ込むものではないことは、事前のネット検索でオヤヂも知っていた。そして、キャリパーのピストン戻しの為の専用工具(KTCディスクブレーキ・ピストン・ツール)があることも判ったので、それもちゃんと購入した。ところが、Mazda Roadsterの場合、リアはサイド・ブレーキ機構共用キャリパーなので、ピストンを真っすぐ押してもビクとも動かず、全く引っ込まないのだ。従って、ピストン・ツールは全く役に立たなかった。ではどうすればピストンを戻すことができるのか? ネット検索をしても、旧型ロドスタに関する記述はあっても、NCEC Roadster用の記述は見当たらなかった。ただ、S2000等はピストンを回すと戻る、という記載はどこかで読んだし、事実オヤヂのRoadsterのピストン表面には、いかにも「ここに工具を引っ掛けて回してください」と言わんばかりの溝が切ってあったので、試しにピストンを回してみると、幸運にもピストンが引っ込んでくれた。そうそう、ここで忘れてはいけないのは、ピストンが押し戻されると、ブレーキ・フルイドがマスター・シリンダ方向へ戻るので、場合によってはエンジン・ルーム内のリザーバ・タンクから、ブレーキ・フルイドが溢れ出る可能性があることだ。従って、予めリザーバ・タンクからブレーキ・フルイドを抜き取っておいた方が、安全らしい。オヤヂは、注射器で約50mL抜いておいた。

これでめでたくキャリパーを元通りに装着することができた。ブレーキ・ペダルを何度か踏んでやったり、サイドブレーキ・レバーを数回引いたり戻したりして油圧を掛け、ディスクロータ、パッド、ピストン、etc.の位置関係を適正化してやり、最後に、抜いてあったブレーキ・フルイドを、溢れないように注意しながらリザーバ・タンクに戻して液量を調整し、作業終了。(勿論、タイヤ + ホイールを装着し直し、ウマとジャッキも外したけどネ。 😉 )

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