Ferrari F430 Coupe予約取消

とうとうFerrari F430 Coupeの購入予約をキャンセルしてしまった。

キャンセルした理由は幾つかある。

  1. 本年1月に購入申込をした時点で、納車まで2年待ちだと言われた。その時点では、Ferrari F430 Coupeは、貧乏なオヤヂでも無理をすれば購入できそうな中型スポーツカーとしては、世界最高レベルの性能と、誰をも魅了する優れたデザイン(要するに格好良さ)を兼ね備えた、素晴らしいクルマだというオヤヂの認識だった。けれどもその後、F430の派生上位スポーツ車種である430 Scuderiaがやたらともて囃され、信じ難いプレミアム価格で取引され始めるに至っては、オリジナルのF430の存在は、オヤヂの中で古びて霞み始めてしまった。
  2. F430はFerrariの現行モデルの中で、最も廉価であるのにも拘らず、正規販売代理店であるコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドでは、購入申込時預託金の支払い後も、試乗車は提供できないと言われ続けた。直接のライバルと目されるLamborghini Gallardoは、いとも簡単に試乗させてくれるのに、である。幾ら、”(まだまだ)最上級の走行性能”を謳われても、一度も試乗をさせてくれないのでは、全く説得力に欠ける。
  3. F430の後継車種ではないが、同じV型8気筒(だけれども新設計・新機構を盛り込んだ)エンジンを搭載した、Ferrariの新型車であるCaliforniaが発表され、既に購入予約受付も開始された。一般の人々では、Ferrariの系譜に詳しい人は寧ろ希であろうから、”新型Ferrari”が出てから1年以上後になって、わざわざ”旧型Ferrari”を購入する意図を理解して貰い難い可能性がある。オヤヂがFerrari Californiaを買わない理由は、エンジン搭載位置が車体前方だから。幾らfront-midshipを謳っても、運転席よりも前にエンジンがあったのでは、真のスポーツ・カーとは言えない、というのがオヤヂの拘りだ。スポーツカーのエンジン搭載位置は真のmidship、即ち「前輪と後輪の間、且つ飽く迄も運転席の後方」でなければならないのだ。
  4. 直接的なライバルであるLamborghini GallardoがLP560-4となって劇的な進化を遂げたり、スポーツカー・メイカーとしてのライバル会社であるPorscheが、革新的な新技術を盛り込んだ新型車を次々と発表してきたことも、F430の設計が一世代前のものである印象を強調する手助けとなってしまっている。

ざっと上記の如き理由で、あと1年以上も待ってから、貧乏なオヤヂにとっては死ぬ程高価なF430を手に入れようという気持ちが、随分と薄らいでしまったのだ。そこで、かなり悩んだ挙句、Ferrari F430 Coupeの購入予約取消を決意した次第だ。勿論、貧乏なオヤヂにとってとても重要なことに、車輌本体価格の1割弱に当たる購入申込時預託金は、全額無事に返還された。 😉

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