やっと荷物も到着

結局、プラハ(Prague)での1日目(9月6日)の深夜まで待っても、妻の荷物は手元に届かなかった。その間、ホテルの受付嬢に事情を話したり、その後の夜間受付担当青年に改めて事情を話したりしながら、オヤヂと妻は一応の観光や食事に出掛けてはいたが、何もかもを詰め込んだスーツケースが届かず、着たきり雀である上に化粧もままならない妻は、元気がないのは言うまでもないことだ。受付当直青年は、我々の事情を知って空港のbaggage claimに何度も電話をしてくれたり等、随分と骨を折ってくれたし、British Airways (BA)がネットで提供している荷物追跡システムに番号を入力して検索もしてみたが、何れも駄目で、とにかく荷物の所在がハッキリせず、埒があかなかった。

最終的に深夜になり、受付当直青年が電話で確認してくれた「荷物は既にPragueには到着しており、今夜中に配達される筈だ。」というbaggage claimの担当係官の言葉を信じて、我々夫婦は眠ることにした。妻は焦心して疲れきっていた為に、意外にもすぐに寝付いてしまったが、オヤヂは込み上げてくる怒りと、妻がこのあとの旅程を中止して帰ると言い出す可能性の心配(妻が実質的なツアコンなので、オヤヂ独りではどこにも行けない)とで、なかなか眠れなかった。で、睡眠不足の儘、午前6時過ぎに受付に問い合わせると、驚いたことに(というのか危惧していた最悪のシナリオ通りに)、「荷物はまだ届いていないし、空港に問い合わせても連絡が付かない。」と例の当直青年に言われた。

仕方無しに、家内を起こして事態を説明すると、家内は怒りを通り越して酷く落ち込み、いよいよ帰ると言い出しそうな雰囲気。ああ、最も行きたかった場所の、ヴルタヴァ(Vltava [ドイツ語:Moldau, 日本語:モルダウ])川に架かるカレル橋(Karlův most /Charles Bridge: 映画Mission Impossibleで、Jim Phelps役のJohn Voightが撃たれて死んだ振りをしながら川中に落ちた、あの橋)に、昨日のうちに行っておいてよかった、とオヤヂは心底思ったのだった。

ところが、暫くして突然部屋の電話が鳴り、荷物がたった今届いた、と受付当直青年から告げられた。先程迄、オヤヂは、BAに補償をさせるべきだということで受付青年と意気投合していたところだったし、妻は、塞ぎ込んだ儘でいよいよ帰ると言い出す寸前だった(因みに、彼女の荷物は機内持ち込み品以外一切無いので、帰り支度は不要だ!)のだが、荷物が届いた途端に妻は未だ怒りながらも急に華やぎだしたし、オヤヂもツアコンを失わずに済んだことで大いに安堵したのだった。さぁて、朝食を食べに階下に降りるとしようか。 😉

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