昨年末に、愛車Audi RS4の12ヶ月点検を受けた。その際に、リコール対象となっていた、オンボード・コンピュータ用ソフトウェアの更新を受けたのだが、ここ最近、どうもそのオンボード・コンピュータのデータ表示用液晶ディスプレイの調子が悪い。速度計や回転計などの計器類の間にある、比較的小さな長方形の液晶画面なのだが、かなり頻繁に、表示が妙に薄暗くなったり、明暗が素早く変化するチラツキがみられたりするのだ。勿論、他の計器類の明るさに変化は無い。

当然抛っておく気は無いので、Audiサービスショップに愛車を持っていったが、コンピュータ診断では異常は検知されなかったらしい。また、一応の再現性はあるのだが、常に表示がおかしい訳ではなく、ディーラーを訪れたその日も、偶々その場では異常が再現されなかった。現在、オヤヂ専用車はRS4だけなので、修理の為にクルマが無くなるのは困る。となると修理期間中は、代車を頼むことになるわけだが、代車が空くのが早くて月末だということで、結局は2月初頭のAudi Driving Experience (ADE) @女神湖に出掛けたあとに、修理を依頼する段取になった。液晶の不良という事になると、メーターパネルのユニットを丸ごと交換という、結構大掛かりな作業になるらしい。しかも、メーター・ユニットには、電子回路に鍵の登録番号が記憶されている仕組みなのか、リモート・コントロール・ユニットを含めた鍵（キー）まで全て交換になるそうだ。

そういえば、暫く前に妻が変な夢を見たと言っていたっけ。何でも、（夢の中で）朝目覚めると、ガレージ内にRS4の姿が無く（シャッターが閉まっているのに不思議だが）、近所に探しに行くと、近所の道端に「拗ねて」停まっていたらしい。最近オヤヂが、Audi R8、Porsche 911 GT3、Ferrari F430、Lamborghini Gallardoなどの話ばかりしているし、ゲーム（Play Station 3用Gran Turismo 5 Prologue）でもFerrariばかり運転しているので、すっかり構って貰えなくなってしまったRS4は、オヤヂに嫌気がさして逃げ出したということだった。しかし、今回実際にRS4の不調を経験してみると（しかも法定点検の直後にだ）、妻の荒唐無稽な夢を只笑ってもいられなくなった。言う迄もなく、RS4に対する愛を失った訳ではないのだが、人間（妻）だけでなく、自家用車に迄も渾身の愛を注いでやらないとならないとは、ちょっとトホホな世界だなぁ。