最近、何かの拍子に「ケイデンス」という言葉を知った。英単語”cadence”は、訳すと拍子、リズム、調子となるようだが、一般に所謂リズムはrhythmだし、音楽用語の「拍子」にはtimeやmeasureという単語が該当するらしく、cadenceは特に自転車業界用語で
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女神湖氷上走行
本日は、友人のY氏と共に、長野県蓼科の女神湖の凍結湖面上で、乗用車の氷上フリー走行に参加した。現地では、特に示し合わせていた訳ではないが、Audi Driving Experience (ADE)で何度もご一緒させて頂いたことのある、”ジャイアン”T氏や、髭が素敵な大阪のT氏、そしてADEスタッフでお馴染みのM氏も氷上走行に参加なさっており、今シーズンは(冬期)開催の無いADEのプチ同窓会の如き様相を呈した。
Y氏と一緒に氷上走行をするのは、昨年のAudi Driving Experience (ADE) Situation 6 in Finland (Lapland)以来だ。Laplandでは、2人1組で1台のAudi S5 Sportsbackを運転して氷上ドラトレに励んだのだが、本来は参加メンバー(総勢10人)の”色々な面子”と組んで切磋琢磨し合うたてまえなのに、正味丸3日間、オヤヂは殆どずっとY氏と組んで走っていたっけ…。お陰で、ADE常連さんの中でもトップクラスのY氏の妙技を好きなだけ”観察”することができたし、オヤヂの下手糞な走りに対してY氏から有益なアドバイスを山程受けることができたので、(自分で言うのは少々憚られるが)オヤヂの運転技術は長足の進歩を遂げた。
今回は、僅か一日だけ、しかもLaplandとは全く比べ物にならない小規模な女神湖でのドラトレだが、愉しかったLaplandの思い出がそれなりに蘇って来て、そこそこ雰囲気は味わえた。Y氏もオヤヂも、手持ちの乗用車で氷上走行に適したものが無い(車種とタイヤの何れか、もしくは両方の理由で)ので、SUBARU Legacy Touring Wagon (年式やグレード等の詳細不明[興味の無い車種には弱いのだ…{汁}]) を大手のレンタカー屋で借りた上で、2人で1台を共有する体制で女神湖に乗り込んだ。従って、形式上ADE@Laplandと同じ体制だったわけで、それも思い出を蘇らせる演出として一役買っていたのに違いない。
ところで、近頃の乗用車には、ハイテク安全装置/機構が色々と備わっていることが多い。その中でも今回のテーマで重要となるのが、所謂「横滑り防止装置」と呼ばれるものだ。世界的な統一呼称としてはESC (electronic stability control)が推奨されているが、各自動車メーカーは其々勝手な呼称を用いている(例:ASC – 三菱、DSC – BMW・Mazda・Aston Martinなど、ESP – Daimler-Benz・Volkswagen/Audi・Peugeotなど、PSM – Porsche、VDC – 日産など、VSC – Toyota/Lexusなど、VST – Suzuki、CST – Ferrari、etc.)。スバルは、主としてVDC (vehicle dynamics control)と呼んでいるようだ。「横滑り防止装置」の働く仕組みは複雑であるが、例えば、右カーブで右にステアリングを切ってもタイヤが滑って曲がらない(即ち極端なアンダーステアに陥った)場合、運転者の意思や操作とは無関係にクルマが自動的に右前輪に(だけ特に強く)ブレーキを掛けると共に、必要であれば(例えば運転者がガス・ペダルを踏み続けている場合)エンジンの出力も絞って、クルマが右に曲がり易くしてくれる、というのが単純化した乱暴な説明の1例である。これは安全性を重視する上では非常に優れた仕組みだが、反面、スポーツ走行には不向きな(邪魔な)機構だ。何故なら、エンジンが回らない上に勝手にブレーキが掛かるので、クルマは止まる方向に向ってしまうのだから、ブンブンとエンジンを回しながらのダイナミックな走行とは対極の走りになるからだ。また、例えば雪道で車がスタックした際に脱出を試みる場合、駆動輪がスリップすると勝手にエンジン出力が落ちたりブレーキが掛かったりしてしまい、脱出に必要な車輪の回転が得難い不都合も起こり得る。従って、横滑り装置付きの車両は、装置の作動を任意に止められるスイッチも備えているのが普通である。
で、Y氏とオヤヂは氷上で滑るクルマの挙動を自らの運転操作で安定させる練習をしに来たのであるから、クルマが滑らないと話にならないし、滑り始めた途端にクルマが勝手に止まり始めても困るので、LegacyのVDCをオフにするスイッチを探した。ところが、借りたLegacyにはそんなスイッチはどこにも無かった。直ぐに判ったことだが、このLegacyは下位グレードなので(?)、そもそもVDCそのものが備わっていなかったのである(笑)。因みにタイヤは、ブリヂストンのBlizzak REVO1 (2007年製造)で、2世代前の設計な上に既にゴムが変性劣化している為、特に氷上では必要以上に良く滑った 。何はともあれ、要するに借りたLegacyで問題なく思い通りの氷上ドラトレができたので、めでたしめでたし。
本日の女神湖氷上スポーツ走行への参加車両は十数台だったが、殆どの参加者はかなりの腕前。勿論、Y氏も相変わらずお上手で、定常円旋回も、外周ワインディング路のドリフト走行も、難なくこなしてしまう。それに比べて、オヤヂの運転のぎこちなさと言ったら… 😳 。まあしかし、Y氏の運転操作を参考にしながら半日もがき苦しんでいるうちに、オヤヂも次第に慣れてきて、ADE@Laplandの時の感覚や愉しさが蘇ってくると共に、今日の氷とクルマのコンディションに合致した運転操作がそこそこできるようになって来た。そうして、定常円旋回は、左回り(反時計回り)はほぼゼロカウンター/ニュートラルステアで”永遠に”回れるようになった。けれども、右回りは何故か楕円になってしまって、頻繁に修正舵を当てる必要がある侭だった。右ハンドル車で右回りだと、パイロンが近くに見え過ぎて、視線の調整が巧く行かないせいだと思うのだが、あとでS師匠にメールで相談したところ、以下の如き回答を戴いた:「スバル車は弱いアンダーでクルマの挙動が落ち着いておりドリフトしやすかったのではないでしょうか。左右で走りやすさが違ったのは、一つには運転席の相対的な位置関係からくる視線の違いもあると思いますが、もしかしたらリヤデフのリングギャの位置によるのかもしれません。デフに対してリングギヤの付いている位置によって、左右のスライドの仕方が異なるんです。一方の旋回方向では、内側のタイヤにもトラクションがかかっていて、安定してスライドする感じ。もう一方は、イン側のタイヤにトラクションが抜けやすく、突然スライド量が大きくなったり少なくなったりして安定しません。舗装路だと無視できる(サーキットのヘアピンなどでは違いが判ることがあります)レベルなのですが、氷上だと割とそうした違いが顕著に出るんです。アウディだとほとんど気にならないんですけどね。」
…ん~、なるほど、そうなのかぁ。本当にそれだけが理由だったなら、素直に嬉しい。けれども、Y氏は右旋回も左旋回も同じように綺麗な真円を描きつつ苦もなくやり続けていたから、やはりクルマではなく運転者の腕が一番の理由だろう。オヤヂの運転技術の未熟さを解っていながら、敢て他に原因を探して慰めてくださるS師匠、ここにも師匠の優しい人柄が端的に顕れている。S師匠、いつも有り難うございます。
畢竟、定常円旋回は、慣れてしまえばオヤヂでさえも(少なくとも左回りなら)簡単に回り続けられるようになったので、Y氏もオヤヂもやがては飽きてしまい、最終的には外周路のドリフト走行の方がずっと愉しく感じられた。ADEに参加し始めた数年前は、定常円旋回に酷く憧れて、定常円旋回実施可能な低μ路を自宅近くに建設してしまおうか、などと半分本気で考えたことすらあったのに…。尤も、特殊な条件下で、とあるクルマで定常円旋回ができたからといって、どんな条件下でもできる訳でもなければ、どんなクルマでも自在にドリフトコントロールができるようになった訳でも無く、単に自分の運転操作でクルマの挙動を能動的にコントロールする為の、スタートラインに漸く立つ事ができたという程度だ。今後も地道に精進し続けなくては… 😎 。
2011年の走り収め@FSW (Gallardo LP560-4)
本日は、今年の走り収めとしての富士スピードウェイ(FSW)スポーツ走行に、Lamborghini Gallardo LP560-4で臨んだ。エビスの走行仲間のU氏が、660馬力超のスーパーチャージャ仕様BMW M5で、師匠の井尻 薫 選手と共にお付き合いくださった。
車検から戻ってきたばかりで最高のコンディションにある筈のGallardo LP560-4だし、先日の忘年会で井尻選手から戴いた2011年のドライビング・レッスン通知表で指摘された反省点を頭に叩き込んでイメージトレーニングを積んでFSWに乗り込んだオヤヂは、今日こそは脅威の自己ベスト・ラップタイムを記録する積りだった。実際、気温も路面温度も低く、風も殆ど無い薄曇りの、これ以上は無さそうな絶好のドライ・コンディションなので、もしかしたら1分56秒台も夢じゃないンジャネ?くらいの楽観的な気分だった。
ところが、蓋を開けてみると、現実はそれ程甘いものではなかった。当たり前か…。いざ走り始めてみると、クルマの動きが激しく不安定で、怖い! ピットを出て、新品の後輪タイヤ(YOKOHAMA ADVAN Neova AD08)の表面薄皮を剥く積りでアウト・ラップを終え、最終コーナー立ち上がりからスロットル全開でアタック・モードに入ったのだが、ホームストレート・エンド(1コーナー手前)の250m看板付近でブレーキを踏み始めた瞬間、リアが想定外に大きく暴れて、真っ直ぐ前に進まない! メーター読みで280km/h (ロガーに記録されるGPS実測速度で270km/h)の高速で真っ直ぐ進めない時の恐怖は、筆舌に尽くし難く(という程でもないが…)、体験してみないと判らないだろうなぁ…。とにかく、「ヒョエェ~ッ、おっかねぇ!!」と思いながらも必死にステアリングを握り締め、恐怖心を押さえて減速を続けながら1コーナーのクリッピング・ポイントを目掛けて飛び込んで行く。
…べつにハンドリングは悪くないよなぁ、などと一瞬考えながら2コーナーを通過しながらフル加速。直ぐにAコーナーが近付いてくるので、早目の減速(曲がる為のブレーキング)開始から、(オヤヂの本来の感覚より)早目の進路変更へ。う~ん、以前より無理なく曲がっている積りなのに、何処か不安定な気が…。しかし、オヤヂにとっての鬼門の100Rの侵入へ向けて集中しなくてはならない。が、相変わらずブレーキ・ポイントが解っていないオヤヂは、本来のターニング・ポイント前で減速し過ぎてしまい、慌ててガス・ペダルを踏み直し、クリッピング・ポイント付近で再減速する羽目に。この”癖”は、後でロガー・データを見た井尻さんに「風変わりな走行速度グラフですね。」と皮肉交じりに嘲笑された。先日の忘年会で渡された通信簿で、FSWのブレーキ・ポイントを理解していない!と厳しい評価を貰ったので、注意して走行する積りだったのに駄目だなぁ、トホホ。
けれども気を取り直して、100Rを抜けてヘアピンから300Rへ。ヘアピンの飛び込みも立ち上がりもオヤヂのイメージ通りに走れているので、300Rへ向けて順調に速度が上がって行くが、何故かいつにも増して怖いぜぃ!右内側の縁石ギリギリをかすめてほぼ直線ラインで300Rを抜けて行く積りでも、左外側にスッ飛んで行って仕舞いそうな不安定感が拭い去れず、どうしてもスロットルをフラット・アウトできず、一瞬ガス・ペダルを数ミリメートル戻してしまう。そして、ホームストレート・エンドと同様に急制動が必要な、ダンロップ・コーナー(シケイン)への飛び込みの際も、やはりブレーキングでリアが暴れる…!
続く最終セクションは、ブレーキ・ポイントもライン取りも、相変わらず何となく確信が持てない侭にダラダラと走り、特に最終コーナーは何処で曲がったらイイのか判らねぇ!と思いながらホームストレートへ。流石にストレートでは、スロットル全開でゴールラインを横切る、と、タイムは2分フラット。んー、もっと頑張らねば、という焦る気持ちとは裏腹に、その後はなかなかクリアラップが取れず、ラップ・タイムは1分59秒台がやっと。苛々が募る周回を重ねながら、8周目に漸く1’58″458をマーク。2本目以降の走行でも、1’58秒台後半を出すのがやっとだったので、畢竟このタイムが本日のベスト・ラップとなってしまった。
結果が、楽観的な予測ラップタイムには遥かに及ばず、オヤヂは大いに落胆しながら、井尻師匠に本日の基準タイムを出して戴く為に、LP560-4のキーを預けた。ところが、3周のアタック・ラップを終えてピットに戻って来た井尻さんが、開口一番「リアが不安定っすねェ!」と宣ったのには、オヤヂは一瞬驚き、次に程なくして”やっぱりぃーッ?”という気になった。基本的にオヤヂが感じたのと同様、ブレーキングでも高速コーナーでもクルマが不安定で、Aコーナーはまだしも、300Rで初めて怖いと感じたと仰った。そうでしょう?とオヤヂは思ったが、記録データを確認すると、オヤヂと違って300Rはきちんとフラット・アウトで抜けていらっしゃる(汁)のは、やはり流石である。井尻さんのベスト・ラップは1’57″911だったが、オヤヂとの0.6秒の差は、この300Rで一瞬スロットルを戻すか否かから始まり、あとは全て最終セクションで付いた差なのである(泣)。
オヤヂの驚きに更に追い討ちを掛けたのが、「オレがこれ以上アタックしても、今日のこのクルマの状態では57秒を切るのは無理ッス。」という井尻選手のお言葉。クルマの不安定度合いは、オヤヂが考えている以上に尋常ではないようだ。根っからの楽観論者のオヤヂは、それを聞いて「もしかして、本日のオヤヂのベストが目標タイムに遠く及ばなかったのは、オヤヂの腕のせいではなく、クルマのせいだったのか?」などと、チョッピリ嬉しくなってしまったりしたものだから、始末が悪い。それはとにかく、以前はもっと安定した走行性能だったのに、車検から戻ってきたばかりで本来なら最高の状態である筈が、不安定なクルマに豹変してしまった原因を、車検に際して行った「整備作業」に求めるのは至極当然なので、二人で(というのかほぼ井尻さん単独で)考え得るモノを列挙してみたところ、最も可能性が高いのは、リア・ブレーキ冷却用導風ダクトだろう、ということになった。
前回のFSWスポーツ走行には、リア・ブレーキ用導風ダクトを新規装着して臨んだのであるが、その時に期待した程は導風ダクトの冷却効果が表れなかったので、実を言うと今回の車検絡みで車両を某所に預けた際に、序でにリアの導風ダクトを延長して貰ったのである。今迄は、導風ダクトの開口部は、床下パネルの外(下)面より下側にはギリギリで出ないように収まっていたのだが、伸長加工によってダクト開口部は床下パネル外面より下側に2cm程度顔を覗かせるようになった。それによって、導風ダクトの空気取り入れ効率は格段に良くなった筈だが、それがかえって仇となり、150km/hを超えるような速度になると、床下の空気抵抗が半端でなく高まって、車体後部を浮き上がらせるような悪影響を及ぼしている可能性がある、と考えられるのだ。
この仮説の真偽を検証する為の、最も簡単且つ確実な方法は唯一つ:リア・ブレーキ冷却用導風ダクトを取り外した上でのFSW走行、である。言うまでもなく、なるべく近い内に検証作業を行いたい。
年間3500万円のお遊びへの誘い
近頃オヤヂは、複数の方から「そろそろレースに出てみませんか?」と誘われるようになった。大抵は素人(レース初心者)用の草レースに一緒に出場しよう、という”真面目”なお誘いが多いのだが、先日は結論として「冗談でしょ…」と苦笑を禁じ得ないお誘いを受けた:Lamborghini Gallardoのワン・メーク・レース(Super Trofeo Asian Series)への出場だ。
Lamborghini Gallardoのワン・メーク・レースは、LP560-4 Blancpain Super Trofeo Seriesとして2009年に欧州で開始された。欧州各国・各地のサーキット計6箇所/年を転戦し、1箇所でそれぞれ午前と午後の2レースを行って、各レースの優勝、並びに年間シリーズ総合優勝を争うシステムだ。その欧州シリーズもこの年末で丸3年が終了し、運営体制もレース用車両も熟成されたのを期に、来年(2012年)からは、新たにアジア・シリーズを開催することが決まったらしい。欧州シリーズと同じく、アジア各国・各地(中国本土3箇所、マレーシア、台湾、そして日本[FSW]が各1箇所)の合計6箇所を転戦し、出場車両台数(=チーム数)は15、日本にはそのうち3枠が割り振られる予定という。1チームは2人のドライバーを擁することが原則で、各チームには、レース・カー1台と、予選/レース用タイヤ、燃料、メカニック、マネージャー等が供給される。レース・カーはチームの買い取り式だが、車両の保管費用と各地を転戦する際の車両等の運搬費用、メカニック等の人件費、各地サーキットでの滞在費は、参加費に含まれる(※レース・カーの車両保険は別)。ドライバーは、基本的にサーキット迄自力/自費で行き、レースをして、再び自力/自費で帰るだけ、というスタイルだ。
問題の参加費は、現在の為替レート(1ユーロ≒105円)で約3千5百万円也。このうち、車両価格が約2千2百万円(因みに、公道を走る為に「輸入」する訳ではないので、TAXフリーである)を占めるので、2年目以降は同じ車両を使い続ける限り1千3百万円のみで済む。また、参加費は「チーム」毎の負担になるので、費用をチーム構成員(≒ドライバー)で分担(割勘)することが可能だし、チームにスポンサーを付ける事が可能(レース・カーの車体には、スポンサーのステッカーを貼るスペースがふんだんに用意されている)なので、それだけ参加者個人の負担は軽くなる計算である、云々…、の説明(イタリアのLamborghini S.p.A.本社からプレゼンターが来日し、日本支社長も出席する、真面目なプレゼンテイション)を、季節柄写真の如きデコレイションのAventadorが展示されているランボルギーニ麻布店で受けたが、参加費の全額を2012年春迄に収めなければならない(汁)ので、幾ら「Ferrari 458 Challengeの通年レースより安くて超お得ですよ!」と強調されたところで、サーキット走行練習用車両(Lamborghini Gallardo LP560-4とPorsche 911 GT3 RS)の維持費負担だけで青息吐息の貧乏なオヤジには、文字通り縁の無いお話しである。
初車検 (Gallardo LP560-4)
オヤヂのLamborghini Gallardo LP560-4が初の車検を迎えた。新車で購入してから、もう3年か…。意外に早かった気もするが、一方では当初の予定(想像)以上に、オヤヂがサーキット走行(Gallardo LP560-4の場合は富士スピードウェイ[FSW]のみだが)に打ち込んで来たし、
サーキット(FSW)走行の都度、車両のコンディション・チェック/メインテナンスはそれなりにしているし、ここ最近は特にブレーキ関係の整備は万全だが、一方ではエンジン・オイル交換は暫く施行していないし、他の油脂類(ミッション・オイルやデフ・オイル)の交換は購入してから一度もやっていない。そこで、今回はエンジン・オイル(フィルタ含)、ミッション・オイル、デフ・オイルの交換を依頼すると共に、スリップ・サインが出掛けているリア・タイヤの交換もすることにした。エンジン・オイルは、Lamborghini社(Audi/VWグループ)純正指定のCastrol社製品ではなく、走行距離2,000kmで交換して以来愛用しているBARDAHL XTR C60 39.67 Racing Special Oil 10W-60を持ち込み、タイヤはYOKOHAMA ADVAN Neova AD08を持ち込みで、車検整備自体はいつものランボルギーニ江戸川店に依頼した。
昨年中旬(911 GT3 RS)や今年上旬(Boxster S)のPorsche達の車検は、国産車並みの費用で済んだが、Gallardo LP560-4の場合は、整備項目としては”通常”のメニューだったのにも拘らず、国産車よりはかなり割高な金額だった為、8リットル必要な超高級エンジンオイルと、今年値上がりしたハイグリップ・タイヤの代金を含めると、貧乏なオヤヂにはとても痛い出費となってしまった。だが、これでGallardo LP560-4は最高の状態になった筈なので、近いうちにFSWでスポーツ走行をするのが楽しみである!
のんびり走行会の忘年会
今日の宴会で連続3夜目だが、今夜の宴会こそ本命中の本命、「のんびり走行会」の忘年会だった。今年1年の走りを振り返る会という性格を会の主だったメンバーも皆其々弁えていて、走行会主要メンバーの1人であるT氏の経営する某有名チェーン系居酒屋の会場には、
驚いたのは、Iインストラクタは口頭での講評ではなく、メンバー各々の通年の成績表をわざわざ印刷して持参し、手渡してくださったことだ。そして、Iインストラクタの現場(サーキット)での優しい指導スタイルとは裏腹に、成績表の評価がとても手厳しいのにも恐れ入ったが、指導者はこうあるべきだという見本の如き、馴れ合いでの甘えは許さないぞ、という真面目な姿勢は、オヤヂには寧ろ好感が持てる。本来は公表すべき内容ではないのだろうが、恥を忍んで以下に成績表の内容を転載する。
【2011年 ドライビングレッスン 通知表】
初級クラス 座学 | 判定 | |||
サーキットの基本的なルールを知っているか(人、装備) | 5 | |||
コース内の走行ルールを知っているか | 5 | |||
車両に対する基本的な知識が有るか(摩擦円の概念) | 5 | |||
安全運転に対する意識は有るか | 5 | |||
初級クラス 実技 | ||||
正しいドライビングポジションが取れるか | 5 | |||
正確なステア操作ができるか(ポジション、転舵速度) | 5 | |||
正確なシフト操作ができるか(トルク、馬力のピーク) | 5 | |||
正確なブレーキ操作ができるか(フル制動、リリース) | 5 | |||
中級クラス | ||||
車のコンディションを把握しながら走行できるか | 5 | |||
自分の技量の中で走行できるか | 5 | |||
メーターを見ながら走行できるか | 5 | |||
先を見ながら走行できるか | 5 | |||
他の車両を意識しながら走行できるか | 5 | |||
ヒール&トウが正確にできるか | 5 | |||
上級クラス | ||||
安定したタイムで走行できるか | 4 | |||
ブレーキポイントは安定しているか | 4 | |||
減速Gのコントロールができているか | 4 | |||
コーナーリングブレーキを使えるか | 4 | |||
状況に合わせて転舵速度をコントロールできるか | 4 | |||
状況に合わせたリカバーができるか | 3 | |||
各コーナーのライン、速度を読めるか | 4 | |||
荷重移動を意識した走行ができるか | 4 | |||
狙った周にタイムを出せるか | 3 | |||
ジムカーナ | ||||
意識的にオーバーステアを誘発できるか | 4 | |||
定常円のドリフトコントロールができるか | 3 | |||
富士SW | ||||
エビスでのパフォーマンスを出せているか | 3 | |||
ライン取り、ブレーキポイントが理解できているか | 3 | |||
[コメント]
基本的な運転技術は高いレベルにあります。
スムーズで状況に応じた操作もできているので、一般的な運転であれば文句なしです。タイムの方も、客観的に見てインストラクタの1秒以内のレベルです。
エビスに関しては、最終コーナーを上手くまとめればインストラクタと同タイムは出せるはずです。トラクションコントロールをOFFにした時のスピンが目立ちますので、ジムカーナでタイヤの限界付近の練習が必要でしょう。あとは、現状だと沢山周回した中の上手く行った周がベストになっているので、自分が狙った周に出せるようになると、よりタイヤやマシンのコンディションが美味しい領域が使えるのでタイムも向上します。
富士SWに関しては、エビスでのパフォーマンスがまだまだ発揮できていません。単純にコースに慣れていない部分が大きいので、もっと走行を重ねてライン・ブレーキポイントが安定してくれば良くなります。ただ、最初と比較するとブレーキの踏力コントロールなどは相当良くなっています。
[今後の課題]
① タイヤのスライドコントロール。
② 狙った周にタイムが出せるようにする。
③ 富士SWの走行ライン&ブレーキポイントを安定させる。
よし、Iインストラクタに戴いた課題を克服できるよう、来年も頑張るぞぉ!
アトランティック・カーズのクリスマス・パーティ
今夜は、オヤヂがいつかは(運転が上手になって、生活に余裕ができたら)手に入れたいと思っている車のブランド=Aston Martinの正規ディーラであるAtlantic Cars Ltd.の社長さんで、サーキット走行等でオヤヂがいつもお世話になっている野原さんからのご招待で、同社主催のクリスマス・パーティに出掛けた。
麻布台にある同社のショウ・ルームが会場だったが、こじんまりとした会場には似つかわしくない程の大勢のお客が犇めき合う、大盛況のパーティだった。取り扱いブランドのイメージ通りの素敵なパーティで、出席者を厭きさせないようにするスタッフの方々の気遣いが随所に感じられた。そして、某車(会社名を冠したチームで嘗てF1にも参戦しており、初期の製品はSharon Stone主演の映画「氷の微笑2 (Basic Instinct 2)」の冒頭でも使われた、あのオランダの自動車メイカー)を本邦初公開してくださるという大サプライズもあったが、具体的な車名等の詳細公表はご法度で、勿論写真撮影も駄目だということだったので、総て内緒の侭である。
業務用ビール・サーバ購入
ふと思いついて、業務用のビール・サーバ(beer dispenser)を購入してみた。購入して初めて知ったのだが、ビア樽と配管との接続口の規格が2種類あり、アサヒ/サッポロ/サントリーの3社は(共通の)”国際規格”であるのに対して、キリン1社のみは独自の規格なので、
折りしも、オヤヂがクルマの運転の仕方を教えて戴いていつもお世話になっている、プロフェッショナル・レーシングドライバの井尻 薫 選手が、スーパー耐久レースのカテゴリー5 (ST5)で今年(2011年)の年間総合優勝を決めたばかりなので、その優勝祝賀会を兼ねて、井尻さんやYさんら親しい友人をオヤヂ宅に招いて、樽生ビールの試飲会を催してみた。今回用意したのは、キリン「一番搾り」「一番搾りスタウト」そして「ハートランド」、アサヒ「スーパードライ」、サッポロ「生ビール」、そして「Carlsberg」の5種類。オヤヂとしては、この中ではハートランドが一番旨いと感じたな。